マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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苣原町・手造り蒟蒻店

2022年12月04日 08時45分06秒 | 天理市へ
桜井・滝倉からの帰り道は天理・福住から山下り。

途中にある苣原の地で必ず停車して、村の月行事を拝見している。

5日はケイチン、9日はオコナイ。

平成21年に取材ケイチン行事は(宮本の)長老らだけで行われていた。

あれから、時の経過は、もう10年以上か・・・

メンバーもずいぶん代わっているだろう。

そこから20m下ったところに仮設売り場。

手造り蒟蒻の看板に釣られて停車。

どんなんですかと尋ねた売り子さん。

「あんた、昔に閏年の庚申トアゲに来てくれて講中全員揃ったところで記念写真撮ってくれたなぁ」って。

「あれぇ・・・」、にご自宅はと聞けば、あそこだと指差し。なんとその当時お世話になったN区長の家。

写真はうちにあるからよく覚えている、と・・・

久しぶりの出会いに話が弾む。

元々は爺ちゃんが使っていた小屋になるそうだ。

亡くなってからその場に、なにかができないか・・・

6年前から販売している手造り蒟蒻のお店だった。

栽培は元区長のNさん。

蒟蒻つくりは奥さん。

販売に際しては、栽培の勉強から作り方を受講、保健所の許可もとって、現在に至る、という。

これまで6年間、しょっちゅう走っていたこの地でしていたことまったく気づかず・・・

今日が初めての気づき。

実は、毎日が開店でなく、手造りの場はお家に籠ってしているそうだ。

売り場の面倒は代わりがおらんのでシャッターは下ろしている、と・・・

そりゃぁ、タイミングがずっと悪かったんだ。



手造り蒟蒻は水酸化カルシウムを混ぜて作ったものが1個200円。

木灰がほしいからそのときに買ったダルマストーブで木材を燃やし。

その木灰から作ったうわずみを混ぜてつくった蒟蒻が300円。

舌触りは木灰仕様が、えー感じでした。



ちなみにダルマストーブ向こうに貼っている京都・愛宕さんの火の用心札。

数年前までは村代表の愛宕代参3人が京都まで出かけて全戸数のお札を購入していたそうだ。

今はしなくなった愛宕さんの代参。

ここにあるお札は、以前区長をしていたときに少し残していたもの。

売り場にストーブを置いているので貼った、と・・・に、素晴らしい。

ところで、一昨年の暮れ。

12月25日に通りがかった際に見たみしろ(※筵/むしろ)干し

水防フエンスにかけ、干していた。

思わず、車を停めて撮っていた。

背景に見える民家の風情にちょうどはまった干す民俗の一場面。

すごく、えー感じでしたので・・・と伝えたら、それワシがしたんや、と・・・

餅ではなく、採り入れた豆を干していた、というから正月用の黒豆であろう。

今度、豆干しも見せて、といえば、吊るし柿もあるで、と話してくれた。

買って持ち帰ったYTさん手造りのこんにゃく。

一日おいて、5日の食事は家人調理。



尤も、初回の調理は、お造りこんにゃく。

どこのお店で買ってきても、初回の味わいはお造り。

自家製のからし酢味噌味で食べる。

手造りの蒟蒻屋のお造り生がプリプリコリコリ。

からし酢味噌の味にぴったし。

家人はおかずに、私は酒の肴。

2食目は、7日。

手でちぎった塊こんにゃく。

味がしみやすい形は、包丁切りでなく、手でちぎってごつごつした形。



牛蒡に牛肉入れて佃煮風に仕上げる。

牛肉の旨味に佃煮味がしみこんだコリコリ蒟蒻が美味しい。



これもおかずに酒の肴になった。

3食目も手でちぎったこんにゃく料理。

煮もの料理に大根も。



味がしみこんだ大根に、これまた旨いこんにゃく料理。

(R3. 1. 4、 5、 7、20 SB805SH撮影)


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