マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

平日喫茶のきまぐれやさん・すもも狩り

2023年07月31日 07時28分44秒 | 大淀町へ
この日の午後。

平日喫茶のきまぐれやさんの営業が終わってから、すもも狩りをすることになった。

お声をかけたのは、きまぐれやさんいちばんの常連客でもあるHさん。

一週間ほど前、平日喫茶のきまぐれやさんに訪問していた。

店舗前にすくっと育ってるすももの木に、相当多くのすももの実が成っていたそうで、その実成りのすももをもらった、とHさんが運営するFBに伝えていた。

その情報に飛びついた私は、HさんにFBを通して連絡した。

まだ、あるのならぜひともすもも狩りをしたい、と・・・

遡る、今年の3月24日。

その月の喫茶きまぐれやの展示は、知人の「川島朱実写真展-祈り、花、華」。

川島朱実さんが、執筆、連載もされている季刊誌『琵琶湖 湖国と文化』本を読み学びしていたきまぐれやさんの前庭に咲くバラ科の樹木。

当初は、白く咲く桜の花と思っていたが、その木がすももだったとは・・・

毎年に数個の実成りがあると、いうきまぐれやの店主。

奥にあるすももは、もっと多く、誰も食べないから捨てている、と話す。

まさに、えっ、である。

そんなぁ、捨てているのはもったいない。

甘くて、美味しいすももは、大好物。

市の施設をクビになった次の勤め先は、64歳まで勤めていた接骨鍼灸院。

役目は、患者さんをお家まで送り迎えする送迎ドライバーをしていた。

あるとき、そう、夏場に差しかかるころだった。畑でできたから、と院まで持ってきてくださった患者さん家族。

どうぞ、食べてくださいと、院長にお礼の差し入れ。

院に務めていた人たちに、分けてくれた甘いすもも。

冷蔵庫に冷やして食べたすももは、瑞々しい。

朝採りのすももの味に、惚れた日だった。

もし、捨てるなら、私に捨てて・・・・そう、きまぐれや店主にお頂戴願いをしたのだった。

実成りになって、野鳥の餌になる前にもらいにいきますぇ、と伝えていた。

こうして、やってきた平日喫茶のきまぐれやさん。

お昼を済ませて、外に出た店主のMさんと常連客でもあるお友達のHさん。

この日のためにわざわざ駆けつけてくれた大淀・馬佐(※ばさ)にお住いのHさん。

馬佐といえば、懐かしい。

台風は去ったが、牛滝社の裏山から流れる水の勢いが強くゴンマキが中断になった牛滝さんのまつり行事。

平成25年9月16日の取材を思い出す。

そのときに聞いた秋のマツリは、未だに取材に行けてない馬佐の行事は、ほかにもあるようだった。

すもも狩りには道具が要る。

枝切り挟みを用意するから、と伝えた店主のMさん。

すももの実が鈴成り状態だ、という裏山に行く前に見ておきたい店舗前のすももの木。

熟したすももは、地面に、落ちていたが、まだまだ未熟の青梅のようなすももの実はしっかりしている。



数えてみれば、15個くらいの青いすもも。

いずれは落下するか、野鳥が啄むようだ。

そうそう、この実はなんだ。



まるでグミのような形の赤い実。

その問いに応えてくれたHさん。

スマホで調べてくれた植物の名称は、ゴボウズオトギリソウのようだ。

野原に咲くオトギリソウは見たことあるが、ゴボウズオトギリソウは聞きはじめ。

ネット調べによれば、黄色い五花弁の花をさかせるようだ。

どこかで見たような気もするゴボウズオトギリソウ

さて、裏山に実成りがすごい、というすももの山。

崖的な地に育ったすももの木は、何本もあるように見えた。

そこに近づく前に気づいたゴロゴロ落ちていたすももの実。



熟したすももの実が、枝から離れて勝手に落ちる。

きまぐれやの中庭に続く裏山。

坂になっているから、落下したすももの実はコロコロ、転がってくる。

乾いた地面のここだけでも、十分な個数のすもも。

もちろん、食べられるものではないが、今まさに転がってきたすももは食べられる。

水洗いし、水分を拭き取り、冷蔵庫にしばらく保管したすもも。

真っ赤な状態のすももは甘くて美味しい。

そんなことを思いながら裏山に入る。

急坂状態の裏山。

さっさとのぼっていくお二人の後ろから登るが、うーん。

身体が昔のような元気があれば、さっさと行けるんだが、今はもう・・・

さっそく、伸ばした枝切挟み。



手にしていたのはHさん。

斜めの土地に、しっかり踏ん張った足。

身体を構えて枝切挟みを目的のすももに狙いを定めて・・・もぎ取る。



まだ、青いすももはしっかり枝にくっつているから枝ごともってこれるが・・・

そのとき、隣の枝とかにあたってガサガサ。

その振動によって熟しぎみのすももが、ボソ、ボソ落下する。



枝葉が多い裏山のすもも。落下した熟しのすももが、いっぱいに広がっている。

落ちたすももを踏んでしまえば、ぐちゅぐちゅ。

ヘタしたら、踏んだズック靴では滑ってしまう足場。

ただ、落下した場は、すもものえー香りがする。

裏山ぜんたいがえー香り。

そう、甘い香りが漂い、酔ってしまいそうになる。

とにかく、注意しながら足場を見て移動するすもも狩り。

ボソ、ボソここでも落ちるすもも。



たまたま目に入った落下してきたすももゲット。

この中に美味しいのんがある・・はずだ。



腰をかがめて手にしていた、そのときもボソ、ボソ落ちてくる。

あっちこちに目が動き、あっちこちにそろり、と移動してゲット。

割れているすももは、ヤマアリの餌になる。

そんな観察もじっくりしたいが、今日は勘弁してくれ。

枝切挟みの取り扱いは慣れている、というHさん。



ご自宅では、野菜つくりなど農作業もしているHさんだからこそ、機敏に動く。

枝切りすももに、綺麗な状態のすももはちり取り収集。



店主も動くすもも狩りに枝に手が伸びる。

持ち込んだ三脚は無用だったすもも狩り。



今まで、ほったらかしにしていたすもも。

捨ててたのがもったいない、とわかったすもも狩りの日。

青葉が逆光に美しい。



何枚も、何枚もシャッターを押していたすもも狩り。



意識したワケではないが、そんな一面も撮れた裏山のすもも景観。

十分に堪能させていただいた。

おまけに、発見した山野草のシオデ。



おひたしにも美味しいし、茹でてマヨネーズかけても美味しい一品。

野山のアスパラガスとも呼ばれているシオデ。

この一本だけだから、山菜取りはしない。

すもも狩りを終えて気になっていた収穫したすももを入れる腰籠。



Hさんにお願いして撮らせてもらった。

大量に収穫したHさんはジャムに、私は前述したとおりの熟しのすももを冷やしてがぶり。

大きなタネがあるから飲み込まないように・・・

帰路に見つけたすももの実。



落下しているすももの色が、全般的に黄色い。

見上げた頭上の枝にも赤身の実が見られない。

このすももは、おそらく成長過程に何らかの症状によって、成長未熟なままに落下したのであろう。

いわゆる生育不良。

こんなことって、あるんだね。

帰宅してから、洗浄したすもも。

布で水気を拭き取りしてから選別作業。

熟し加減で選別し、それぞれの量が入るタッパー詰め。



すぐにでも食べられる甘くて美味しいだけを冷蔵庫保存。

明日にも、食べたい熟しのすももが愉しみだ。

すもも狩りさせてもらったすもものその後である。

冷蔵庫に保存。熟したすももを待つこと数週間。

なんと、月が替わった7月初旬の5日。

冷蔵庫から取り出した熟成りのすももをガラス製の皿に並べた。



並べている間に、水滴がつくすもも。

ひとつ取っては、じゅるじゅる食べた甘いすもも。

皮むきもつるっと、というか、するっと捲れる。

もちろん、皮有りでも美味しい。

皮と実の間にうま味がぎっしり。

皮有りであろうが、皮剥きのすももも美味しい。

至福のすももは13個。

いっぺんに食べるのはもったいないから、二日に分けて食べた。

あれから、12日目。

喰い納めの時季がきた。



今夏、最後に食べたすももも、また甘くて美味しい。

この場を借りて、厚く御礼申し上げる次第だ。

(R3. 6.29 EOS7D/SB805SH撮影)
(R3. 7. 5、17 SB932SH撮影)

きまぐれや写真展に賑わせたすももはかすれても、まだまだ花盛り

2023年04月10日 07時36分39秒 | 大淀町へ
24日に続いて30日も訪れた、大淀町大岩が所在地のモーニングだけの喫茶・きまぐれやさん。

2月は「大岩・きまぐれや写真展2021 💭リ・ビューin喫茶きまぐれや」。

続く3月は、「川島朱実写真展 - いのりのかたち 花 - 」写真展に展示協力をしてくださった大淀町・大岩 モーニングだけの喫茶店 きまぐれやさん。

本日まで、長期間に亘ってありがとうございました。厚く御礼申し上げます。

その間に、愉しませてくれた大岩に華やかにしてくれる彩りの花たち。

行く度に魅せられてしまう花の園。

うつりゆく花、華、はなに思わずシャッターを向ける。

この日も、あっちこちからの立ち位置から撮らせてもらったカメラアイ。

携帯画像では申しわけないないが、それなりの構図をとって・・・

一週間も経過したすもも。

白い花がびっしり咲いていたが、今じゃチラホラ状態。

やがて実を結んで、真っ赤に染まる時季に、また寄せてもらう予定だ。

で、本日撮ったきまぐれやさんの付近を彩ってくれた花、華、はなである。

真っ白なボケの花は密集。



奥に咲くのも白花のスノードロップ。

映像はないが、淡いクリーム色のクリスマスローズも咲いていた。

裏に、今も咲いていた雪柳にレンギョウ。



その向こうにすももが見える。

手前にある自然木の垣根に侘びを思い起こす。



これまで撮る、いや撮られることもなかった山桜の咲く位置から・・・

右手の樹木も早や散った白い花。

どこかで見たような葡萄の実のような房の、名前が出てこない。

花も景観も美味しい大岩の地。



今日は温い日だからアウトドアでいただくカフェテラスのモーニングスペシャル。



入口玄関は、いつも美しいお花が迎えてくれる。

ここから見るカフェテラスも、また鑑賞の場。



甘い香りが漂うお花。

近くに住む人が寄贈されたお花。



貴女のお名前、なんという。

(R3. 3.30 SB805SH撮影)

きまぐれや写真展訪れ、ご近所周りの景観に癒されすももの花を観る

2023年04月01日 08時06分41秒 | 大淀町へ
今日の目的地は、写真展を開催している喫茶きまぐれやさん。

写真展を開催するようになってからは、ここ大淀町・大岩に観る春の便りを感じたく、度々訪れていた。

たしか、雪の降る2月だった。

真っ白に覆われた情景にずっと佇んでいたいが身体は震えていた。

それが気持ちを高ぶらせる発端だった。

訪れるたびに必ず見たくなる高台の紅梅。

パークゴルフ場の白梅。

前庭に咲くクリスマスローズ。

我が家にも咲いているクリスマスローズなんだけど、環境が異なると、感じる心も変化がある。

そう、ここ大岩の環境がいいのさ。

喫茶気まぐれやに行く道は、ストレートに向かうよりも、里道を通るときの周りも素敵なんで、そっちを通る。

初めて来られる人は、たぶんに、そこ行けるんかいな、と疑問が浮かぶだろうが、それが本来の村の道。

風情を感じる里道の情景を見て廻るのも、訪れる楽しみの一つ。

今日は、余裕をもたせて早めに家を出た。

ここ大岩に来る前に立ち寄っていた御所市・本馬の一本木の桜樹に一服休み中の畑地

次に拝見した橿原市・観音寺町の歴史文化を伝える道標がある通りから見える小高い陸に咲く桜樹。

いずれも、一本の桜樹が気になって入った美しき、地域の情景。

地域は、地域ごとにな心に馴染む情景がある。

写真展開催をきっかけに、これらの地域を肌身で感じられるようになった。

到着した時間帯は、午前11時20分。

今日も、えー天気に恵まれた。

人の暮らしが見えてくる田畑に草花を植えて育てている人は多い。

色鮮やかな花は、心に潤いを魅せてくれる。



畑地の向こうに見える花は紅梅、それとも桃の花。

いやいや紫木蓮(しもくれん)かも・・



収穫を目的の畑地には鉄柵を設置しているが、防御になるのだろうか。

違う意味での柵かもしれない。

写真ではわかりにくいが、柵の向こうに見える黄色い小花樹は、庭のサンシュユ(山茱萸)であろう。

おおいわ結の里の駐車場から三方を観る景観。



それこそ三方良しの景観。

いつ、来ても眺めてしまうえーとこ。

この先、目を凝らしてずずーっと先に喫茶きまぐれやが眺望の視野に入る。

この時季、畑地に黄色い菜ばなが綺麗にならぶ。

丁度、正午の時間になった。



喫茶きまぐれやに観たかったサンシュユ。

それを前景に入れて撮った映像は、白い花を広げたすももも入れて撮った映像は「二重奏」やね。

6月のころには、赤い実をつけると聞いている。



喫茶きまぐれやのお店をバックに撮った前庭のすもも。

八方に枝を伸ばし、花は満開のすもも。

見ごろの時季は3月半ば過ぎから末にかけて・・・

青空に映えるすももの白い花が美しい。

今日も、来たよ、と挨拶。



今月末まで展示している写真家川島朱実さん、初の写真展。

「大岩・きまぐれや 川島朱実写真展 - いのりのかたち 花 - 」は、3月30日が最終日。

撤収されるまでに、もう一度見ておきたい主に滋賀県の伝統的民俗行事。

提供受けていた季刊誌『湖国と文化』。



写真家川島朱実さんが連載している記事。

今季号は滋賀県高島市マキノ町浦に行われている「涅槃会 五色の華団子」行事の紹介。

ぜひ、訪れて拝見したい民俗行事である。

史料も拝見していた時間帯のお昼は、喫茶きまぐれやの名古屋から取り寄せたむっちゃ旨い小倉小豆餡をのせた小倉トースト。



注文した飲み物。

アイスコーヒに付いていた小倉トーストのせ餡が、こぼれそう。



くどくない甘さが大好きなトーストに満足していた。

時間帯は限られているが、日当たり良好の喫茶きまぐれやのテラス。

暖かくなった日は、この場でコーヒー飲むのも佳し。



座ったテラスの真上。

時季がくれば藤の花が、頭の上から降りてくるそうだ。そんな時季も来てみたい喫茶きまぐれや。

帰り支度をしてありがとう、を伝えて屋外に出る。

さぁ、次もまたすももである。

喫茶きまぐれやから裏に廻って、崖の上にあがる。



そこは村の人が暮らす駐車場。

少しの時間をお借りして撮った満開の白い花。

両手を広げた白い花もすもも。

時季がくれば真っ赤なすももの実をつけるようだ。

すももの木はバラ科。

前庭のすももも、ここに咲くすももも、毎年の実成り。

前庭のすももは数個の実成りだが、この地のすももはもっと、もっと多いらしい。

正直、すももは食べたことがなく、意識していないから野鳥の餌食。

誰も食べないから、捨てている、という。

えっ、そりゃもったいない。

捨てるなら、私に捨てて、と笑って返したすももの実成り。

野鳥の餌になる前に、もらいにいきますから、と伝えた。



崖というか土手なのか、そこに咲いていた黄色い花のたんぽぽ。

向こう側に映える赤の色。



椿でなくサザンカのようだ。

短時間停めたそこからさらに奥へ行く大岩の地。

奥の奥は、以前に取材した大日さんの雨乞い井戸への入り口。

こんこん、と湧く大日さんの雨乞い井戸

もっと手前にあるのが、涅槃会を行っている大日堂



その途中にも住まいされている民家辺りからとらえた村の人たちの居住地からの景観もまた佳しである。

ここから下って帰路に就く。

パークゴルフ場からすぐ近くの畑地にも白い花があった。



場から近づけないから、判定はできないが、たぶんに2本とも、すもものような気がする。

(R3. 3.24 SB805SH撮影)

そぼ降る雨の日に岩壺情景に佇む

2023年03月02日 07時38分08秒 | 大淀町へ
喫茶きまぐれや写真展会場に一歩踏み出した民俗写真家。

大岩・きまぐれや 川島朱実写真展 - いのりのかたち 花 - 」の設営を終えて会場を離れる。

これより走る目的地は、道の駅吉野路大淀Iセンター

買い物にトイレ利用をさせてもらって高取町に移動し、今行われている町家の雛めぐりに向かう。

その道中に巡り合えた風情ある里村。

雨が降っているだけに、農村地帯に人の姿は見られないが、景観がなんともいえない風情に立ち止まった。



目の前にある鋼線。

網の目のように組んだ鋼線は、害獣除けの柵。

足元に深い用水路が設備されている。

撮ることに夢中になる人こそ要注意。

足元の用水路に気づかず落下しかねない。

用水路は町中にも無数にある。

気を抜くことなかれ、肝に銘じて行動したい。

それはともかく、ここは大淀町・岩壺の地。

平成29年10月9日、行事取材に下見のつもりでやってきたその日が、葛上神社のマツリだった。

出発された直後の遭遇に慌ててお願いした取材の承諾。と、同時に撮っていた。

その後のマツリが気にかかる。コロナ禍の状況にどう対応されているのだろうか。

大岩もそうだが、近隣の村々の行事。

想定するしかないが、おそらく参列者は代表者だけに、直会(なおらい)に伴う会食は控え、持ち帰り。神事のみのあり方になっているだろう。

いつか、そのいつかは予想できないが、いつかは復活されんこと、祈るしかない。

日本全国が、岩壺と同じように対策に追われる各地の行事。

復活、いや、廃絶若しくは中断のおそれも考えられる。

延々と続けられてきた地域行事。

村の歴史を継承してきた人たち。

現実的な課題に、橋は越えられるのだろうか。

正直、危惧している。



この場から少し離れた地にほぼ満開の林立白梅。

トンネルのような梅林景色を見て、お天気ならお弁当を食べたくなる景観にうっとり。

尤も、この地の梅林は所有者がおられる。

道路から観るだけにしてくださるようお願いする。

(R3. 3. 8 SB805SH撮影)

おおいわ結いの里の足半(あしなか)つくり

2023年02月11日 07時36分41秒 | 大淀町へ
大岩に訪れる目的は、もうひとつあった。

今日は休みだった「おおいわ結の里」。

足半(あしなか)つくりの作業場は、暖房設備も整っている大岩フアーム小屋に移していた。

「おおいわ結の里」管理人も担当しているNさんが、FBに発信し、つくり手に声をかけて集まってもらった。

遠くは三重県の伊賀上野から車を飛ばしてきたという女性もおられる。

ここだけでなく、一日に片道300kmも走ってくる元気な高齢女性。

15年前に、旦那さんを亡くされ、介護の義父母も見送り、今は自由を謳歌するおばさんを称する女性もおられる。

手は動かす、口もよく動くらしい女性たち。



今日は、絵も習っているK区長の奥さんが、足半(あしなか)つくりも先行体験していることからリーダー役を務めていた。

足半(あしなか)の歴史は古く、鎌倉時代につくられ、利用が広まった特殊な形の草履。

ころは、蒙古襲来の鎌倉時代。

草鞋の機能をもつがカタチは草履。

しかも、草履にかかとの部分のない特殊な足半(あしなか)

関東武士によってつくられ、普及した足半は、飛脚に農民まで利用していたそうだ。

鼻緒に足の指を入れ、かかとは浮かせず、床につけて履く。

歩くときは、足の指に力を入れ、握らないように歩く。

歩くと、自然に体重は後方にかかり、姿勢が正しい位置に近づく。

そうすることによって、本来働いてほしい筋肉が、自然と動くそうだ。

材料をそろえて、一足作るには鼻緒の編み方からはじまる。



皆さん方は、まだまだ終わらない時間を要する。

立会に取材はここまで。

時間の都合もあるので、お先に失礼させてもらった。

(R3. 2.26 SB805SH撮影)

雨天も撮りどきの大岩散策

2023年02月10日 08時08分12秒 | 大淀町へ
喫茶きまぐれやは、午後1時に閉められる。降っていた雨・・・

もうやむやろ、と踏んでいたが、今日はずっとになるね。

わざわざ足を運んでくれたと隣村。

大淀町でなく高取町。

山・峠を挟んで背中合わせの両隣。

歴史、文化を詳しく調べておられるNさんととも、ここ大岩の景観を見て廻る。

喫茶きまぐれやを出たそこに植生する黄色い花。

庭のサンシュユ(山茱萸)は、まだ蕾。

すぐにでも花は全開しそうな雰囲気のサンシュユ。

毎年、咲くらしく見ごろの時季に来られるのも、また佳しだね。
小雨降るなかの散歩道。

大淀町のパークゴルフ場の間を通って、「おおいわ結の里」に足を運ぶ。

そう、途中に出会った雨に濡れる花は、水滴たれる蝋梅。

ここもまた黄色いサンシュユが咲いている。

K区長のお家にもサンシュユ。

昨日になって、いっぺんに開いた、と後日に伝えてくれた。

ここの民家は、青竹を水平に竿。

そこに吊るしてつくっている干し柿。

思わず、シャターを押した。

濡れた土。

泥まみれではないがズック靴が潤んでいた。

土壁にトタン波の板壁の間から突き抜けて葉を拡げた笹葉。

風情のある情景に、これもまたシャッター押し。

写真は撮っていないが、コレは紀元2000年記念に建てた皇紀幟立碑石柱

刻印に、「櫻魂會 --建之」とある。

さすがに歴史・文化に詳しいNさんに感謝する。

扉は締まっていた「おおいわ結の里」を後にして、昔しよく上り下りした坂道を下ったそこに見えた木製の自転車。

先日の17日に訪問したN家が所有する遊び心を感じる木製自転車が素敵だ。

よくみれば自転車ではなく、バイクのように見えてきた。

古い井戸のあるお家から、辻に出る。

そこにあった常夜燈。

前回に訪れたときは、左側の常夜燈しか撮らなかった。

その燈は「古座中」であったが、右側の燈の刻印は未確認だったので再確認した結果、「大岩西座中」とある。

古座に対して新座の「西座中」であろう。

両座とも、八幡神社の氏子中でもある座中だった。

両座とも、現在は、村座に移した可能性もある、と推察した。

再び、雨天情景の大岩を散策する。

一歩進んだそこに咲いていた梅林。

向こうに農小屋が見える。

畑作もされている白梅が美しい。

雨に打たれた白梅は咲きはじめの様相。

晴れた日には、もっと色が濃くなるだろう。

時間の都合でNさんとは、ここまで。午後の用事が迫っているらしい。

戻り路に見たこれもまた美しい白梅。

その下の居住地は、大阪から移住してきたN家が住む茅葺屋根の家。

茅葺が傷まないようにトタン屋根で覆い、経年劣化を少しでも遅らせようとした茅葺保護。

どの村も、同じ手段をもって保護している。

(R3. 2.26 EOS7D/SB805SH撮影)

きまぐれや写真展2021 💭リ・ビュー・屋外は白の世界、室内は暖かく

2023年02月04日 07時35分18秒 | 大淀町へ
きまぐれや写真展に二人の写真家も同行してくれた。

ここ、大淀町大岩に食事処を営業しているオーナーさんの紹介が目的。

大岩の里山風景、白い雪に覆われた情景を撮ったあとは、写真展会場の平日にモーニングだけを提供する喫茶きまぐれやに向かう。

喫茶店への入り口まで。

レンガ造りのアプローチ周辺は真っ白け。

この道、実にいいね!である

入店して紹介する二人の写真家。

写真家Kさんは、私の写真展続きに3月に展示する。

展示作品をどう会場壁面などにどう配置するのか、展示様式を模索中。

判断材料に同行した。

もう一人の写真家Sさんは、状況確認。

展示会場の利用判断に、二人ともオーナーのMさんに紹介した。

室内は暖房いれているからぬくぬく。

中庭を見れば、なんと真っ白な樹木に驚く。

まるで”なんじゃもんじゃ”の樹のように真っ白。



真白な花を咲かせる”なんじゃもんじゃ”のように思えてしまうほどの姿。

持って帰りたくなる冠雪状態の樹木。

そういえば、名も知らず、だった。

入口ドアを開くそこは木造テラス。



ロッキングチェアがある関係に外の風景もまた、いい!。

食事は、スペシャルでなく名古屋からお取り寄せしている小倉つぶ餡が美味いバタートーストをいただいた。

希望する飲み物。

二人はスペシャル。

私は一杯が350円の飲み物にサービスが、小倉つぶ餡バタートーストが付加されるドリンクオーダー。



この小倉餡が、むっちゃ旨いんだよなぁ。

展示作品を見て、2階にあがって雑貨求め。

お気に入りに洋服も買ったKさん。

目移りするほど多い雑貨売り場のフロアー。

すっかり気に入ってしまった。

会場に食事されていたうちのおひとりが、展示作品に興味をもたれた。

それもそのはずの現役の能面仏師。下渕在住のIさんは昭和22年生まれ。

これまで、談山神社など、各方面につくった能面を奉納している人物。

茂山狂言師や大倉猿楽師らと懇意されている夫妻だった。

オーナーさんに写真家二人。

三人そろったらかしまし、というのはほんとだね。

よりにぎやかになった平日だけのモーニング喫茶きまぐれや。

そうそう、ここ大岩にもう1カ所。

見てもらいたい施設「おおいわ結いの里」がある。

NPO法人を立ち上げたら、本格的に活動する、と聞いている「おおいわ結いの里」に場を移動する。

(R3. 2.17 SB805SH撮影)

白い情景にほっこりする大淀町大岩の里山冬景色

2023年02月03日 07時58分54秒 | 大淀町へ
強い風に、冷たい空気に我慢できず、温もっていた軽バン車に乗車した3人。

心が落ち着いたところで再出発した。

向かう目的地は、大淀町大岩。

この日は、私がとらえた過去の写真を展示する写真展「大淀町大岩・きまぐれや写真展2021 💭リ・ビューin喫茶きまぐれや」会場にお連れした。

会場に到着するまでに撮っておきたい、今とっておきの雪降り状態。

なにもかもが真っ白な姿に変身していた。

見慣れていた大岩の畑地。

わずかに残る野菜の色に育てる環境つくり。

田主の姿は見なくとも、美しい情景を記録したい。

そう思って、広地に停めた高台。

畑地もあるが、ここから見える会場はすぐそこ。

手に取るような近さ。

畑地ではない広いアプローチは、大淀町のパークゴルフ場

当然ながら、打つ人、パークゴルフを愉しむ人たち姿は見えない。

ここら辺りに住む小動物もいない冷たい世界に音もなく・・・

右手に赤い花。



白い綿のような雪に包まれた紅梅が美しい。



大きく、紅梅だけの姿も撮ってみたが、やはり遠景に佇む姿がえーように思えた。

少し離れてみた白色の紅梅もまた、佳し。



同じ位置で撮った携帯画像の方が、どことなく風情を感じる。

さまざまな状況に、いろんな角度から紅梅を撮っていた。



畑地に必要な水溜めも民俗の一景。

民俗と、いえばいちばん気になる筵干し。

畑地の柵に垂らした筵が2枚。



風除け、雪除けにも役に立たないのでは、と思った筵垂らし。

民俗のある風景写真は、私の好きな一枚になった。

(R3. 2.17 EOS7D/SB805SH撮影)

奈良県障害者大芸術祭・プライベート美術館inおおいわ結いの里

2023年01月17日 07時34分57秒 | 大淀町へ
平成3年1月30日(土)~2月14日(日)の期間限定で開催されている「<奈良県障害者大芸術祭・プライベート美術館」。





本日は、ここ大淀町大岩688の「おおいわ結いの里」にやってきた。

本日含めてあと3日。

残り少ない日程に伺った。

まずは、写真展をしている「きまぐれや」さんへ。

なんとほぼほぼ満席。



なんでも「おおいわ結いの里」展示、ならびに販売されている雑貨などを見てから摂るお食事。

ワンコインでいただける美味しいスペシャルモーニングを味わってらした。

この日、知り合ったNさんに会場を教えてもらって急行する。

カフェ「きまぐれや」さんから歩いてでもすぐ近くになるが、私は車移動。



指定の駐車場から見下ろした向こうの方に見える「きまぐれや」さん。



この場からは見えないが、憩いの場のようになっているパークゴルフ場がある。



プライベート美術館・おおいわ結いの里への行先を案内する「 ⇒ 」のとおりに足を運べば、かつて茅葺だった民家が・・。



会場は、そこからすぐ近く。



小屋前に置いた農具もあれば石臼、木臼に計量器などが・・。



会場外観を見た古民家は、かつては茅葺民家だった築200年に建物。



空き家活用のおおいわ結いの里。

残す日程は明日、明後日まで。

見学は自由だが、午前9時から午後3時まで。

14日以降はしばらく休館され、新たに運営する予定だと代表のKさんが、室内案内を兼ねて伝えてくれた。

受付女性のNさんは、大阪から1年前に、ここ大岩の地に移住された。



受付をしながら雑貨を製作される作家さん。

私の作品はこれです、と示したあしなか(※足半)。



説明も添えて展示、販売する。

受付前の室内には溢れるほどの雑貨がいっぱい。

大物から小物まで、数多い。

天井を指さしたKさん。

見上げた私の視線の先に・・・

これはススダケですね。



そういえば、この部屋は囲炉裏があった、と・・・

囲炉裏で焚いた火。

煙が立ち上がって真っ黒けになったススダケ。

煤が付着したススダケに、いつも感動する。ススダケは本名でなく、本来はメダケ(女竹)である。

煤で燻されたからススダケと呼ぶ。



2階にあがる階段も年代物であるが、2階は現在未公開。



さて、展示会場は・・広々とした座敷いっぱい。



施設職員とともに製作中の障害者さん。



作業の邪魔はできませんので、声かけは遠慮である。



会場の活用は、今回の「奈良県障害者大芸術祭・プライベート美術館」展示をきっかけに、さまざまな使い方を提供する計画を考えている、というKさん。



いずれ、利用させていただくことになろうか。



たっぷり見学させてもらって「きまぐれや」さんに戻った時間は午後12時半。

閉店までの30分。

店内に歓談されている人たち。



拡がっていく顔なじみの人たち、みなが談笑している喫茶きまぐれやさん。

ほんと居心地ようなってきて、落ち着きを取り戻せる空間そのものが癒し効果やね。

スペシャルできますか、の問いに、「1食残しておきましたから」・・・



ありがたく、今日も、また美味しくただいたスペシャル。

温かいポタージュスープを飲んで、ひと息ついた。



Hさんは、早くも定席のカウンター席に就いていた。

午後1時の店じまい。



屋外に出てこれは、と思った薪割りの並び。

積んだ並びに、普段ゆっくり見ることもなかった。

重ねている薪に向きがある。

割った方が上方。樹皮がある方を下部に置いている。

大将の法則なのか、それとも崩れない構造つくりなのか・・

割り木できない細い木は、そのまんま。

長方形の木は製材加工された割り木。

図案が美しく見惚れていた、そのとき。



ふと閃いたセピアトーンのモノクロ映像。

これもまたいいね、としたい。

薪割りをしている状況は見られなんだが、きまぐれやの大将。



一輪車に積んで屋内に運んでいた。

(R3. 2.12 SB805SH撮影)

大淀町今木・甲神社参拝に見たしめ縄は・・・

2023年01月16日 07時46分55秒 | 大淀町へ
今日からはじまった写真展。

会場は、大淀町の大岩に営業されている“モーニングだけの喫茶店 きまぐれや”。

設営は午前9時50分ころからはじめて午前11時10分ころに終えていた”きまぐれや写真展2021 💭リ・ビュー“写真展

来店されたお客さんと話した写真から拡がる地域の民俗譚。

会話もまた学びになる。

きまぐれやで食べる定番の日替わりスペシャルモーニングの味も堪能。

午後1時の戸締りに、大岩を離れた。

帰りの道に立ち寄った大淀町今木に鎮座する甲神社

参拝は初めてだが、実は、同神社の秋のマツリに献灯されるススキ提灯(※葛城地方の呼名は十二振り提灯が多い)に遭遇していた。



13年前の平成21年10月12日である。

今木が目的地でなく、大淀町の土田(つった)が目的地。

出版が叶った著書『奈良大和路の年中行事』を記念に、撮影した写真をお礼にさしあげたく取材させていただいたI家に向かう途中だった。

ススキ提灯はヨミヤに動くらしい。

滅多に遭遇することない提灯映像は、記録だけでも、と思って撮っていた。

その後も、鎮座する今木の地には至らず、街道を通る度にススキ提灯の天頂にある「甲神社 御献燈」映像を思い出していた。

今ころになって、ようやく参拝ができた今木・甲神社。

車を停める広地も駐車場も見つからない。

旧街道に車の往来は少ないだろう、と判断し、短時間参拝に神社前に一時的停車。

数分間の参拝に、ひとつ気になったしめ縄がある。

石つくりの鳥居にしめ縄に、この2月であってもウラジロはあるし、黄色いみかんもある。

色が枯れ具合から推定すれば、ウラジロは正月飾り

一般的にいえば、飾りは下して、小正月のとんどに燃やすから、この時期に残っているのが不思議でならない。

鳥居をくぐった拝殿もまた同じように色枯れのウラジロにみかんがある。



ダイダイかもしれないが、熟すこともなく、また野鳥が啄むこともなかったみかん。

うーん、これはどう考えればいいのだろうか。

参拝終えて、振り向いた鳥居の向こう側。

民家もまた不思議を見せる。

ふと目に結ったしめ縄がある。

どちらかといえば、神社より新鮮に見えるウラジロにみかん。



玄関の長さに合わせた、と思われる長いしめ縄に七・五・三でもなさそうなのれん編の下がりもある。

これまで県内各地で拝見してきたしめ縄の形態でもなさそうな不思議を感じた。

(H21.10.12 SB912SH撮影)
( R3. 2. 8 SB805SH撮影)