マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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続、新住仮宮祭

2008年11月30日 10時11分23秒 | 下市町へ
陽が落ちて真っ暗になると仮宮祭の営み。

お仮屋にはタイ、カマボコ、ホウレンソウ、シイタケ、高野豆腐、小芋、アンツケモチ(今夜は代用で柏カシワモチ)が供えられる。

雨中の祭礼となった今夜はテントの中に並ぶ氏子ら。

呼び太鼓なのでしょうか、頭家はリズミカルに太鼓を打ち鳴らすと祭礼が始まる。

大峰講の経験がある代表者がお仮屋の前に立って、拝礼し厳粛に祝詞を奏上される。

神主が登場しない祭礼は村の祭りともいえるのでしょう。

そのあと参列者は一人ずつ前に立ち手を合わせる。

神々しい明かりに照らされて仮宮祭の夜は更けていく。

(H20.10. 5 Kiss Digtal N撮影)

新住仮宮祭

2008年11月30日 10時07分19秒 | 下市町へ
先月半ばに建てられた下市町新住(あたらすみ)の頭家のお仮屋では来週の秋祭りに先立って仮宮祭が営まれる。

仮宮祭が始まるまでは祭礼で使われる御幣などが作られる。

2本のスス竹を心棒に日の丸扇三つを広げた幣が二本。

中心には編んだ藁を白半紙で巻いたものやはかまを付けたスス竹の丁字を取り付ける。

ひとつは長く白サラシを垂らした「ノボリ」。

もうひとつは大きな奉書五枚を取り付けた「ゴヘイ」。

さらにもう一本のスス竹がある。

神さんは当日のものだと、祭りの日の出幸前にお仮屋に祀っていたサカキの木を外してこれに括る。

これは「サカキ」といい、それぞれは水引で括っている。

一方、頭家の座敷にはスス竹に美濃和紙一しめ250枚(左右で計500枚)で作られたシデと三宝に小モチ九個を並べた「九つ膳」が供えられる。

美濃和紙を一枚ずつ返していくので作るには相当時間がかかるのだが、祭礼に重要な役割をもつふんわりとして温かそうなシデができあがると作り甲斐があると話す。

長押しに青竹2本を渡してその上に乗せるのが習わし。

息がかからないように上げるのは神棚の意味だとおっしゃる。

(H20.10. 5 Kiss Digtal N撮影)

東阿田のお仮屋

2008年11月29日 08時09分03秒 | 五條市へ
一週間前に建てられた五條市東阿田のお仮屋。

年初に当屋さんに聞いていた八幡神社の分霊を祀るお仮屋ができていた。

庭が狭くて道路とフェンスの間しかない。

あまりにも道路が近いので、さてどうするかと迷っておられたがこの場所しかないと建てられたそうだ。

道行く人から尋ねられることが度々ありますとおっしゃる奥さん。

神聖な神さんを祀っているのですといえば、手を合わせられるんですよと、笑顔で今日から「神さんにおます」と話す。

見ればサツマイモとミカンが供えられている。

これなら一日中供えてもカラスは食べないんですけど、最近は鉄泥棒が多いので燈籠は屋内に仕舞い込んでいるという。

えらい時代になったもので、当屋も対応に苦慮していますとおっしゃった。

(H20.10. 5 Kiss Digtal N撮影)

大淀町佐名伝御霊神社

2008年11月28日 08時09分06秒 | 楽しみにしておこうっと
大淀町佐名伝の御霊神社を探していて目に入ったのが「灯とぼし」の案内板。

この先100mと書いてある。

これって何。

物なのか、行事なのか。

畑仕事を終えた男性に尋ねてみた。

それはこれですねんと指を指したのが常夜燈。

毎日、夕方に当番の人が神社へ参って灯明に火を点け、その足でこの常夜燈にも点すという。

当夜の「灯とぼし」を終えた人は回覧板のような地区120軒の名順札が書かれたものをもって次の人に引き継ぐそうだ。

1年に3度回ってくる「灯とぼし」の行事に興味がわく。

(H20.10. 5 Kiss Digtal N撮影)