マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

初見の大和郡山ちんゆいそだてぐさ

2021年01月31日 09時19分45秒 | 大和郡山市へ
近くにおりながらなかなか行く機会がもてなかった大和郡山のちんゆい そだてぐさ。

都合をつけて出かける会場は郡山城址周辺。

周辺といっても郡山城址内である。

開催初年の第1回目が平成25年。

今年で7周年になる「奈良大和郡山現代工芸フェアちんゆい そだてぐさ」。

回を重ねる度に出展者も増え、そしてお客さんも増えてきた。

初めて足を運んだ会場を美味しさで彩る“食部門”。

どれもこれも食べたくなる美味しい香りに惹かれつつ潜った追手門(昭和55年復原)の向こうに爽やかな風に吹かれていた金魚模様を染めた大型暖簾。



ときには強い風に煽られる。

垣間見る情景に思わずシャッターを押すガラホ。

この場に立ち止まって記念の一枚を撮る人は少なくない。



ちなみに実行委員会の正式名称は「奈良大和郡山現代工芸フェアちんゆい そだてぐさ実行委員会」。

所在地は市内長安寺町にある「グラスデプト パンサラッサ」。

ガラス工芸職人の堀部信也さん経営。

何度かメデイアに取り上げられているようだ。

「ちんゆい そだてぐさ」の主はなんといっても、およそ90ブースにもなる陶芸、ガラス、木工、金工、染織などの“工芸・クラフト部門”を筆頭に“食部門”、“ワークショップ部門”。

今回で6回目になったブースは合計で150にもおよぶ。

一つ、一つのブース。

すべてをじっくり時間かけて見る人はいるのだろうか。

ブースに寄って作品を見る。

作家さん、職人さんにお会いして製作の思いとか苦労話を聞きたくなるが、150人の工芸士たちを伺っている時間もない。

偶然に出会った足もとの下駄。



よく見れば1本歯でできた下駄。

作者も履いているし、お客さんも・・。

試しにどうぞよろしくお願いいたします。

と言われて履いた女性は難なく歩ける。

思わず拍手をしたら照れていた。

作者がいうには殆どの人はぎこちない動き。

アイススケートも1本歯だが、縦位置だけに安定させるには難しいが、下駄の場合は・・・。

家具工芸科卒業2年以内の修了生たちによる木工作品を生み出す奈良県立高等技術専門校「つなぐ」ブース。

着物姿の作者も卒業生。

年齢、喰っていますが・・と、ご本人。



本業は「げ太郎」と称して一本歯の手作り下駄を売ることにしたという。

店舗は現在建設中とのこと、いずれ開店したら、その報告にインスタグラムとかフエースブックにアップされることだろう。

ふと目をあげて見ればミニチュアの一本歯の手作り下駄を並べていた。

おもしろいからと1個買った。



吉野杉で作ったちび下駄。

同じように見えてもで同じでないちび下駄。

悩みに悩んで手に取った

後日、ニュースによれば両日合わせて3万人にもなった、と盛況ぶりを伝えていたちんゆい そだてぐさ。

来年も出かけてみたくなる。

ちなみにげ太郎さんが勉学していた奈良県立高等技術専門校は、一度訪問したことがある。

次男も勉学していた専門校の卒業証書が要るとわかってお願いにきていた。

木工を学んでいたからげ太郎さんと同じ科目だったろう。

ちなみに、奈良県の伝統工芸士認定者は平成31年3月現在で63人(※うち物故者22人の認定解除者数含む)。

工芸品目数は、赤膚焼(※)、大塔坪杓子・栗木細工(※)、奈良団扇(※)、木製灯籠、くろたき水組木工品(※)、鹿角細工、大和指物(※)、笠間藍染(※)、東吉野杉・樽木工品(※)、吉野手漉き和紙(※)、高山茶道具(※)、神酒口(※)、神具・神棚(※)、奈良表具(※)、大和出雲人形(※)の15品目。

また、国指定伝統的工芸品(※)にあげている品目は、高山茶筅、奈良筆、奈良墨、赤膚焼、奈良団扇、奈良晒、木製灯籠、大塔坪杓子・栗木細工、吉野手漉き和紙、三方(宝)、吉野杉桶、くろたき水組木工品、大和指物、笠間藍染、神酒口、大和出雲人形、神具・神棚、奈良表具があり、奈良を代表する伝統工芸品に奈良一刀彫、奈良漆器、面がある。

(R1. 5.19 SB805SH撮影)

サッポロ一番の太香胡麻油とろみ醤油ラーメン

2021年01月30日 09時41分57秒 | あれこれインスタント
買い置きのカップ麺蔵に保存していたカップ麺が賞味期限を越えた。

早く食べないと思いつつ、つい忘れてしまうサッポロ一番の太香胡麻油とろみ醤油ラーメンの賞味期限。

切れてから4日もあるが、味に変わりはないだろう。



お湯を注いで3分待つ。

先入れはかやく。

後入れに液体スープに粉スープの2袋。

液体が味付けで粉スープはとろみをつけるためだろう。

蓋を開けたら中央に寄りに浮いていたかやく。

凡そ期待通りの野菜。

図柄は蓋絵にあるが、どこも同じように中身は貧弱。

一度、試しといえば申しわけないが、ほんまもんの中身をとらえた映像を載せてごらん。

旨さもへったくれもない図柄にだれが買うてくれるんや。

ま、それはともかく2品のスープを入れる。

どちらを先に入れたらいいのやら。

今回は液体を先に入れて粉を後にしたが、粉が正解だったようだ。

粉を溶いてとろみを先につけるのが先決。

あるブロガーは1分も混ぜるとしていたが、それでは熱かったお湯も冷めてしまう。

適度なところでやめたがとろみはない。

さっぱり風でもなく、ややとろみ。

この加減は湯の量でも左右される。



実はお湯が多かった。

老眼の眼ではつい一線を越えてしまう。

目を凝らさなくても見える湯線。

どこかのメーカーさん、基準のあり方を研究してほしいものだといつも思う。

熱々の太香胡麻油とろみ醤油ラーメンを冷めないうちに食べる。

箸で摘まんだ細切り麺。

口にもっていってずずずぅ。

意外と美味しく感じるスープ。

とろみに難点はあるが味が良い。

どちらかといえば上品な味。

醤油っぽさもない出汁の味がする。

享保十年(1725)創業の老舗胡麻油を製造する竹本油脂(愛知県蒲郡市)。

太香(たいこう)胡麻油は商品名。

高級中華料理店がどの店であるのか知る由もないが、胡麻油らしくないおとなし味。

控えめな味だからこそ旨味があるのではと思って食べた。

麺を食べ終えて残ったスープ。

これがまたむちゃ美味い。

麺よりもスープがとても気に入った。

(H31. 1.22 SB932SH撮影)
( R1. 5.17 SB805SH撮影)

菊水の北海道知床ざるラーメン羅臼昆布だし

2021年01月29日 11時28分52秒 | あれこれインスタント
連日が気温30度以上の真夏日。

この日も喉が渇くから水分補給。

屋外の日差しがきついから屋内に籠って食べる昼飯はざるラーメン。

昨夏からよく食べるようになった袋麺のざるラーメン。

さっぱり感で味わえる美味しい生麺。

中でも麺が一番のお気に入りは菊水の麺である。

シコシコ食感にコシのある麺はのど越しがいい。

パッケージ印刷にある麺の色は緑色。

まるで抹茶麺とでも思える。

「スプルリナクロレラこんぶわかめを練り込んだ 風味豊かな緑色麺」とある。

二日前に立ち寄って買い物したスーパートライアル大和小泉店にあった。

緑色は湯通ししたらさっと色変化する昆布や和布の特性。

色あいが美味さを引き出す。

麺茹では早ゆで90秒が指定だが、時間はお好み次第。

強いコシを求めるなら短時間でしょ。

水で洗った麺は器に盛る。

ざるラーメンの麺つゆは小鉢に。



刻み葱と細切りの昆布、ではなく味付け海苔。

出汁に昆布の風味にさら増しの味付け海苔。

山葵も入れて食べる北海道知床ざるラーメン。

さっぱり感で味わえる北海道知床ざるラーメンが美味い。

のど越しが良いのはもちろんだが、食べれば食べるほどに口が爽やかになる。

強い麺でいただくざるラーメン。

どこにとなく丸みのない角ばったような食感である。

出汁に絡んだ麺がするすると入っていく。

箸が止まらないほどに美味い。

食べ終わってさっぱりした真夏日。

本日は屋外行きをしたくない。

(R1. 5.10 SB805SH撮影)
(R1. 5.12 SB805SH撮影)

今夜のおかずはヨコオデイリーフーズの糖質オフ醤油ラーメンにくら寿司の石澤ドレッシングかけ鶏のタタキ

2021年01月28日 11時34分56秒 | だんらん
この日も気温30度を超えた真夏日。

例年なら5月GW中の気温であるが、今年は一週間ほどの遅れである。

喉の渇きをしずめてくれる発泡酒。

がぶがぶと飲む発泡酒が喉の奥に吸い込まれる。

お腹はそれほど減っていない口を埋めるカロリーオフ麺はコンニャク麺。

糖質もオフの醤油ラーメンはヨコオデイリーフーズ商品。

スーパートライアルに売っていたコンニャク麺の醤油ラーメン。

試しに買ったラーメンの美味さに痺れた。

コンニャクの独特な味、苦み、匂いが一切感じない。

つるつるラーメンと同じ食感に旨さ抜群のスープ付き。

水切りするだけで簡単にできる醤油ラーメン。



お湯を注ぐだけで出来上がる美味しいスープ。

残ったスープもこれまた美味い。

菊水の生麺で味わいたいといつも思ってしまうほどの美味さ。

そのヨコオデイリーフーズ商品の醤油ラーメンの糖質は0。

しかもカロリーオフ。

お腹に優しいダイエット絶品味が嬉しい。

おかずの一品はもう一つある。

大阪・加賀屋店しか売っていないお店調理の鶏のタタキ。

当初の売れ行きはそうでもなかったが、一年前からは飛ぶように売れている。

売り切れて商品棚にないことも多々ある。

鶏のタタキはタレ付き。

甘味、旨味のある鶏身にタレをかけて食べるのも良しだが、端っこの皮部分は、別途に用立てしたドレッシングでいただく。



そのドレッシングはくら寿司が製品化した石澤ドレッシング

もちろんくら寿司メニューにも登場する石澤ドレッシングの容器タイプになった。

以前は袋入り。

そのままでは使いにくいので百均で買ったボトルに詰め替えて利用していた。

ボトルタイプなら手を汚すこともない。

味はなんにでも馴染むのでは、と思っているくらいに利便性のあるドレッシング。

いい例ではないが、やや臭みを感じるカツオのタタキが生まれ変わるような味になってパクパク食べられる。



海鮮でなくとも今夜のおかずのように鶏のタタキの端っこでも美味しくなる。

それとともに野菜サラダが抜群の味になるのが、嬉しくて、石澤ドレッシングだけを買い求めにくら寿司に出かけることもある。

(H31. 2.18 SB805SH撮影)
(H31. 4.30 SB805SH撮影)
( R1. 5.11 SB805SH撮影)

日本のすまい-古民家の保存修復と-活用のかたちin奈良県立民俗博物館/旧萩原家住宅

2021年01月27日 09時36分50秒 | 民俗あれこれ(職人編)
先月末、久しぶりに訪れた奈良県立民俗博物館。

新年度事業が始まって1カ月。

新年度体制も決まって落ち着きを取り戻すくらいが丁度いいと判断して立ち寄った。

近況報告に今年度事業の写真展について確認したいこともある。

状況がわかったところに手渡してくれた「国際博物館の日」記念プログラム。

11日の表題は講座「日本のすまい-古民家の保存修復と-活用のかたち」である。

講師は住文化研究者の元関西大学・教授の森隆男さんに茅葺職人の隅田茂さん。

森隆男さんの講義は実にわかりやすく民家の民俗を話してくださる。



初めてお会いしたのは、ここ奈良県立民俗博物館の古民家だった。

平成28年11月20日に行われた古民家解説。



奈良県立民俗博物館・大和民俗公園内施設にある四つの古民家を詳しく教えてくださるガイドツアーに感動していた。

今回はどのようなお話になるのか楽しみにしていた。

講話の場は、ついこの前にようやく完成した旧萩原家住宅。

茅葺職人さんの手によって傷んでいた古民家が蘇った。

なんでも職人さんが使用されている七つ道具も拝見できるという講話は是非とも参加したいと申し出ていた。

41年ぶりに経年劣化で傷んでいた旧萩原家住宅の茅葺屋根の全面葺き替えである。

旧萩原家住宅は昭和52年5月20日に県指定された有形文化財。

茅葺き作業具合の一部を見せてくださる現場見学会が2月16日、17日に行われた

この日の参加者は多かったが、本日の講話聴講者は何人になるだろか。

限定20名までの募集に集まった人数は私も入れて7人くらい。

実に寂しい状況であったが、逆に親近感を覚えた。

まるで対談のように話してくださるお二人の講話に教わること多し、である。

講話は森隆男さんが全体をフォローしつつ、茅葺職人の隅田茂さんの体験や思いを引き出すリード役を務められる。



外観は新しく、特に葺き替えた茅葺色が奇麗に映える。

手前にある建物は離れでしょうか。



風合いが対照的にみえる。



講話会場は旧萩原家住宅。

座敷にあがられた二人を県立民俗博物館の谷本次長が紹介される。


座敷への上り口は竈がある土間から。

そこも良しであるが、縁から上がるのも良かろう。

その上がり口に大きな石がある。

その石の名前は「くつぬぎ石」。



下履き靴を脱いで上がらせてもらった。

その石を教えてくださったのは遥々大阪・豊中から。

豊中市服部緑地公園内にある「日本民家集落博物館」で活動されているボランテイアスタッフさん。

さすがの専門家だ。

不動産用語集に書かれている「くつぬぎ石」。

和風住宅の縁、上り口にしているとあるが、一般的住居ではたぶん見ることはないだろう。

母屋があって云々たる和風建築ならまだしもミニハウスと揶揄された建て売り住宅に、そこまでするか、という私の認識であるが・・。

開口、はじまりに自己紹介される森隆男さん



最初の勤務地が大阪の茅葺民家集落。

そう、「日本民家集落博物館」がそうだった。

当時、学芸員だったころ、日本民家集落民家屋根の茅葺葺き替えをしていたのが、本日お越しの隅田茂さんの父親である隅田龍蔵さんだった。

94歳になられた龍蔵さんは今なお現役だという。

職人気質の気持ちをもって茅葺仕事をする親子二代にこうしてお世話になるとは想像もしていなかったようだが、縁のつながりに感謝すると話される。

息子の隅田茂さん。

成り手の少ない茅葺職人。

茂さんの息子さんは職を継ぐ意思はないという。

茂さん自身が継ぐ意思を固めたのは高校生のころ。

父親から手伝いをせーぇよ、と言われながら育って今に至る。

つまりは手伝いの延長である。

手伝いの仕事をしていたら、いつの間にか、気がついたら職人になっていた。

どっちかと言えば、午後5時まで汗拭いて終える満足感が子供のころに養成されたというわけだ。

話題は替わって、自然にできた萱素材のことである。

新品から2年、3年と経った萱素材の変化が見られるのは自然素材の特徴。

金属であればそういう変化ぶりは見られない。

もう辞めようと思ったことは何度かある。

一人前になったのは10年目。

ざっとした感じだが、10年は一つの区切り。

或いは3年、5年の区切りもある。

鋏を入れて茅葺の屋根を整える。

入母屋造り、角の丸み、いろいろと難しい部分もある。

一つの形になるように鋏を入れる。

一般民家はダンダン。

そうしてくれと言われたら、

職人は美しく見せるのが本望。

職人同士のライバル心がそうさせる、

関東地方は装飾的な造りが多い。

飾りに鋏で刈りこんで作る「水」や「寿」の文字入れは職人の個性。

左官屋さんが作る鏝絵(こてえ)も同じ。

施主さんに対するお礼の気持ちを形にする。

伊豆、高知、愛媛などでよく見られる飾り。

作品を残し、見てもらいたいから作りこむ。

今回、手がけた旧萩原住宅の茅葺は紀州流。

父から聞いた紀州流。

ネット調べであるが、紀州流の他に芸州流、会津流、筑波流、越後流などがあるようだ。

茅葺職人の道具は一般的大工さんより少ないそうだ。

全国で数百人しかいない職人さんが使用する道具。

大手の道具開発会社は手をださないという。

木製のタタキは欅製。



従量のあるタタキで茅葺屋根を叩く。

その屋根に角度があるから、それに合わせた角度である。

父親は竹割りの材でさし棒を使っていた。

竹割のさし棒は竹針。

耐用年数が短い。



屋根に登った職人が葺いた茅に、ずぶっと差し込む。

槍というか針のように尖がっている針先をぐっと差し込む。

その針先が出るところ辺りに居る屋内で待つ受け側の職人さん。

ぶすっと茅から出てきた竹針が頭に・・・。

なんてこともあるらしい。

ここだと思っていても屋根からずぼっと、思い切ってくる竹針。

くるなと思ったら除ける。

今では竹針でなく鉄針。

重さが違うから、ずぼっという感じはまったく違うらしい。

家自身が「孕み」、妊婦さんが難産になるとか言われた茅葺。

差し茅をするのは職人でなく一般のお家の人。

自身が所有する家の人が修理していたという話は多いという。

うちは藁が多く生えていたから藁葺き家だった。

藁でもなく茅でもないヨシで葺く地域もある。

今は遠隔地に出かけて入手する材。

トラック輸送によるが、昔は現地調達できる材で葺いていたという。

ある地域に「カヤ講」がある。

茅葺き家のある村にあった組織でもっていたが、カヤ場が消滅するとともに消えた「カヤ講」。

カヤ場の保全、管理に奈良県曽爾村にあったカヤ場。

8年前まであったという。

カヤの風景、特に夕景に染まるカヤを求めて観光客やカメラマンたちの足が消えた原因といわれている。

保全の努力はいろいろされたが、固くなったと土地に茅が生えなくなった。

徐々に、少しずつ狭まれてとうとう消えたという。

観光資源どころではない状態に陥った。



県立民俗博物館の旧萩原家の茅葺原材料は2種。

青森県から運んだヨシに岩手県からのカヤ。

半分ずつの材であるが、ヨシの方がカヤより良質だという。

両県とも備蓄している屋根葺き材。

雪があまりにも多い地域のヨシ、カヤは使えない。

備蓄は専門の業者が、そうならないように管理しているらしい。

ところでヨシとカヤはまったく違う別物。

塩分を含んでいるヨシはやや薄みのかかった緑色である。

また、琵琶湖西湖にあるヨシはもっと太い材質。

種が違うようだ。

茅葺職人の七つ道具を拝見する。

一つはタタキ。

屋根の形を整える道具。

いわば屋根に角度をつける道具である。

二つ目にカマ。

縄伐りに用いる。

三つめは鉄針。

若干の長尺差がある2本の鉄針は用途に応じて使い分ける。

四つ目は金属製のモノサシ。

五つ目がこれもまたタタキ。

軒の下から当てて押し込み整える。

材は桧。

ヨキで削って角度をつける。

六つ目が伐り鋏。

この鋏でカヤを伐って奇麗にする。

鋏にある曲げ角度は職人さんが加工業者に注文して作ってもらう。

鋏作りといえば、新潟県の三条市である。

さて、これからの職人さんはどうなっていくのか

弟子入りして茅葺作業をしていた若手職人。

母親に言われて3~4カ月も勤めた職人を辞めた。

一人前になるには十年の経験が要る。

早く仕事が見につくし、まかない料理も食べられるといって料理人を希望に移したそうだ。

午前10時に午後3時の休憩。

午後5時に終わる職人稼業に十年は待てないということだ。

次世代に茅葺技術を残すにはどうすればいいのでしょうか、と森隆男先生が言った。

とても難しい時代になった。

だいたい茅葺き家は、消防法によって建築を認めない。

これからは維持するしかなく、その保全に重点がおかれているが・・・と前置き。

伝統工芸は修理ばかり。

国が文化を守るしかない。

頼るのは国民性しかない。

茅葺きという魅力を残すのか。

だれしも知らない・・・云々等々・・だらだらと、ご自身が思ったまま、気がつくままに意見を述べる一人の高齢の男性聴講者。

後方に座っていた別の女性聴講者が、「貴方ちょっとしゃべりすぎ」、と一喝された。

出身地の但馬に今でも住まいする森隆男先生。

田舎の田舎屋というてもおかしくない処に住んでいる、というご自身の体験。

自然の家は安らぎを覚える。

細工が奇麗な古民家。

人間が自然を壊している。

鵜飼いの職人は宮内庁所属。文化、伝統を繋ぎに税金を、という人もいる。

古民家カフェが増えている。

今、最も人気のあるカフエ造里。

一般の人たちに、見にくる機会、触れ合う機会を設ける。

古民家にバケツを並べておけば文化の保護法。

これからは活用の時代。

積極的な発言をもっている行政。

さまざまな角度からとらえ、愉しめる民家を継承していきたいと〆られた。

伊勢神宮の茅葺仕事は父親がしていると話す隅田さん。

父がいうように就いてしてきた仕事。

よくここまで続いたものだと思っている。

日本の場合は元請けばかりをみているような気がする。

仕事は本来、職人がしている。

脚光を浴びるのは職人、とでもいいたげなご様子だった。



ちなみに、奈良県の伝統工芸士認定者は平成31年3月現在で63人(※うち物故者22人の認定解除者数含む)令和2年3月現在の認定者数は65人(※物故者22人の認定解除者数含む)。

工芸品目数は、赤膚焼(※)、大塔坪杓子・栗木細工(※)、奈良団扇(※)、木製灯籠、くろたき水組木工品(※)、鹿角細工、大和指物(※)、笠間藍染(※)、東吉野杉・樽木工品(※)、吉野手漉き和紙(※)、高山茶道具(※)、神酒口(※)、神具・神棚(※)、奈良表具(※)、大和出雲人形(※)の15品目。

茅葺は建物の一部と考えているのか、伝統工芸に分類されないものなのか知らないが、品目すらあがっていない。

これこそ問題。

行政が後押ししなくて文化大国といえるのか、はなはだ疑問である。

なお、国指定伝統的工芸品(※)にあげている品目は、高山茶筅、奈良筆、奈良墨、赤膚焼、奈良団扇、奈良晒、木製灯籠、大塔坪杓子・栗木細工、吉野手漉き和紙、三方(宝)、吉野杉桶、くろたき水組木工品、大和指物、笠間藍染、神酒口、大和出雲人形、神具・神棚、奈良表具があり、奈良を代表する伝統工芸品に奈良一刀彫、奈良漆器、面がある。

また、来週には、古民家を活用したさまざまな催しを開催されている。



19日の催しはお祭り玉手箱が演じる民俗芸能。

お子さんも楽しめそうな実演披露だ。

(R1. 5.11 SB805SH撮影)

50日ぶりに入店するかっぱ寿司南津守店

2021年01月26日 09時30分15秒 | 食事が主な周辺をお散歩
この日のおふくろが診療するお医者さんは耳鼻咽喉科。

異常を感じて向かった耳鼻科は大阪・浜口にあるたかやま耳鼻科。

45日前の3月25日だった。

酷い爛れにがんの疑いあり。

4月8日に要検査指定をされた大阪府立病院。

念のためと判断したセカンドオピニオン。

4日後の29日に診察してもらった加賀屋のやまね耳鼻咽喉科。

左耳の腫れ具合が認められることから、院内設備にあるCT検査。

結果は曇り部分あるというがん疑い。

疑い具合は五分五分だという。

一週間後の状態を診たいということで再診に来た4月5日。

腫れは収まりつつある。

赤み状態は薄らぎ縮小。

その状態を家族にも見せてくれる映像を見ていた。

縮小しているが、大丈夫ともいえないという医師。

液体の点耳薬処置をすれば雑菌が混入する可能性があるらしく、前回と同じく内服抗生剤の投与であった。

次回診察日を予定してくださったが、突然に発症された急性虫垂炎によって緊急入院措置。

やむなく休診された。

再診日は20日後の23日。

中耳炎或いは真珠腫までは至っていないという診察結果のほっとする。

腫れはほぼ治まって鼓膜は奇麗になったが、かさぶた除去処置を要した。

まだ少し残っているから組織検査はまだできない。

引き続き診察は継続と伝えられ、本日の診察で4回目。

腫れは消えて、奇麗な肌色が見える。

鶏肉脂のような黄色もあるが、真珠腫にはならないと判断された。

ただ、放置することなく、今後も2週間おきの診察治療を、と伝えられてまずはひと安心だ。

結果にほっとしたとたんにお腹が求めるこの日の昼食。

50日ぶりに入店しやかっぱ寿司南津守店発注順に並べた家族3人が食べたいもの。

この春、4月10日からはじめていたかっぱ寿司の春のキャンペーンは「天然鮪と春の旨いものネタ」。

50日前に来ていたかっぱ寿司南津守店に堂々とお知らせしていたキャンペーン。

鮪が大好きなおふくろが喜んでくれるからまた食べる機会があれば、と思っていたから嬉しいものだ。

掲示していたポスターにでかでかとあった赤身鮪を食べてもらいたい。

そう思っていた50日間。

やっとのことで食べられる。

テーブル席についたおふくろに新メニューの鮪を注文するよ、と声をかけてからのタッチパネル操作。

まずは、180円の天然鮪上赤身に同じく180円の天然鮪上赤身漬け。



特急レーンで早速運ばれる2品。

写真は鮮やかな色合いだが、実物はそこまででもない。

お味はどうかと尋ねたら、美味しいという。

どちらかといえばおふくろが食べない漬け鮪。

漬けそのものに嫌悪感を持っていたが、ぱくぱく食べていた。

これほんまに美味しいわと笑顔で伝える美味しさ。

漬け鮪の方はやや筋があったが、気にならなかったという。

続けてタッチしたいつも美味しいといって食べているかけうどん。

平日限定の150円はありがたく、94歳のおふくろは箸とスプーンで食べていた。

その後もこれがほしい。

あれが食べたいと注文するにぎり寿司はえび天にぎり、豪快いか天にぎり。

いずれも100円のにぎり寿司であるが揚げたてホクホクの海老天が美味いのである。

できるならにぎり飯のない天ぷらだけのメニューもあればいいね!といっていた。

時間を空けてからの注文は一貫わさびなす。

わさびが付いていないって嘆くおふくろに山葵袋を手渡した。

かっぱ寿司のHPに「全品“わさび抜き”になりました」と表記している。

時代は変化したが、メニューの品名は以前通り。

これから“わさびなしのわさびなす”とでも呼ぼうか。

また、“わさびなす盛り”は“わさびなしなす盛り”とでもしようか。

“わさび”が主たるメニュー名は考えもの。

さてさて・・・。

美味しさを味わったおふくろの〆はバニラアイス。

口がさっぱりして美味しいという。

さて、かーさんは何を選んでいるのか。

これもまたいつもとほぼ同じの鮮極生えび、ゆず塩あかいか、つぶ貝・・。

いずれも2貫で100円。

食べきる前に注文した麺食は300円のあっさり醤油ラーメン。

さらりとした味がお気に入り。

続いて一貫が50円のえび天にぎり、豪快いか天にぎり。

ほくほくプリプリを味わいたい天ぷらにぎりである。

90円の一貫ほたてを食べたかーさん。

貝柱が美味しいから注文したらいいよというから探してみた“貝柱”。

いくら探しても見つからないはず。

かっぱ寿司では“ほたて”。

そう、一般的に売っている貝柱は帆立貝の貝柱。

小粒の小柱も貝柱であるが帆立貝でなくアオヤギ(バカ貝のむき身)

〆に50円のアイスコーヒーヒーを飲んでいた。

私が注文したにぎり寿司のはじめは黒胡椒香るとろ鯖と生ハムの創作押し寿司といかのうに和え軍艦。

いずれも新メニューの1皿100円寿司。

おもしろいソースを思いつくものだと感心したとろ鯖と生ハムの押し寿司。



大阪が発祥の地の押し寿司も時代とともに大きく変わったものだと思ったビックリ味。

とろ鯖の味はするにはするが生ハムがぶいぶいする。

味にインパクトを持ちこんだ生ハム。

飾り寿司の一つといっても良かろうが、魚介ファンはついていけるかな。

その点、これこそ魚介と思ったうに和え。



プリプリ感を主張するイカに馴染んで、実に美味。

ぺろりと食べた二貫。

これは美味いぞ、といえば、かーさんも一貫。

えー味やといってぱくりと食べた。

次も1皿100円の天然兵庫県産ほたるいか沖漬け。



これが実に美味い。

海の味がするほたるいかの沖漬け。

大根おろしに大葉。

山葵をたっぷり塗ってぱくり。

じゅわーと広がるほたるいかの肉汁。

そう云ってもいいだろうくらいに美味しい。

おふくろが美味しく食べていた天然鮪上赤身漬けの味が気になるからタッチした。



運ばれてきた赤身漬けにも白い筋がある。

気にならないとおふくろはいっていたが、部位によるのか、これは気になる。

口をもぐもぐさせて筋だけを吐きだした、

鮪は美味いのだが、ちょっと難点な筋であった。

口直しではないが、ほくほく熱々の焼きたて厚焼き玉子を食べたくなった。

前にも食べたような気がする厚焼き玉子。



かーさんもおふくろもちょっと頂戴。

じゃぁといって1/3に切り分け。

甘いからちょっとねというが、私はその味が良い。

次の注文は280円の豪華軍艦三昧。

まぐろたたきにバフンうに、鮮極いくらを盛った軍艦巻き。



意外といえばアレだが、三種とも美味いのだ。

まぐろたたきはそこそこ美味い。

バフンうには、うにらしさを味わえる。

美味いには違いないが、海の味はしない。

鮮極いくらもそこそこの美味さ。

いくら特有の臭みを抑えた鮮極いくら。

抜群の鮮度を味わえる。

次も軍艦巻きだが、4品すべてが一貫発注。

お腹も〆に入っているだけに一貫、それぞれの味わいを・・。

ほたて、まぐたく、いかのうに和え、まぐろたたきの一つ、一つの軍艦巻きを味わっていた。



ほたては一貫90円。

かーさんがいった通りの、それなりの美味さを味わえた。

いかのうに和え、まぐろたたきは先に食べていたのと同じ。

ぴか一、というか味にインパクトを感じたのはまぐたく。

意外に美味しいのである。

そしてラストを飾るグッドなメニューは鶏のから揚げ。



かーさん、おふくろは1個ずつ。

別腹を味わっていた。

残りの3個は独り占め。

サクサク、カリカリの食感に噛んだ途端に美味さが溢れるジューシー鶏肉。

5個で200円は他店舗では味わえない逸品であるが、〆にと思っていた海鮮うま辛和えが売り切れ。

1日数量限定だけに、毎回は味わえない。

会計を済ませて支払い。

その際に手渡す2枚のクーポン券。



一つは会計総額より割り引く100円引きクーポン券。

もう一つはコーヒーまたはアイスコーヒーいずれか1杯を150円割り引くクーポン券。

店員さんが云った。どちらかしか使えないので、割引高が多い150円クーポンの処理をしてくださった。

また、5月15日から始まる藁焼きカツオキャンペーン。

また来てくださいと渡されたクーポン券。

会計が1000円以上でないと適用されないのがつまんない。

(R1. 5.10 SB805SH撮影)

かつや奈良尼辻店の赤辛カツ丼

2021年01月25日 09時12分46秒 | 食事が主な周辺をお散歩
3カ月検診を終えてルンルンウキウキ。

気分は上々に向かった食事処はラーメン屋。

丼セットでがっつり食べたいちゃあしゅうや亀王東九条店を目指した。

おかしいと気づいた印は幟。

一つもないから店は開けていないとわかる。

お休み表示は目に入らなかったが、10連休後の休息ではと思ったが、違った。

定休日が火曜日だったのだ。

さて、切り替えてどこに行くか。

割引券があるからかっぱ寿司にでも、と思ったが利用金額が1000円以上。

断念である。

ならばこれもまた割引券がある「かつや」に決まった。

店舗は大和郡山の店でなく奈良尼辻店。

5月末まで利用できるチキンスタミナ丼を表示している100円割引券を店員さんに提示したらOK。



ありがたくそのにんにく醤油だれのチキンスタミナ丼をお願いしますと伝えたら、それはもうないという期限付きメニュー。

むちゃ美味しかっただけにこれは無理。



仕方なく選んだメニューは真っ赤な映像の丼。

その名も赤辛カツ丼。

サイズは590円の梅で十分。

これに決めた。

先月の4月26日より発売された新メニューの一つ

刷新された辛い丼はどんな味。

ピリ辛程度なのか、それとも。

真っ赤そのものすべてが辛いのか、それとも・・食べてみなきゃわからない赤辛カツ丼。



期待以上の辛さにハートを掴まれた。

味はとにかく辛い。

旨味のある辛さがたまらない。

タレが唇につく度にヒーハー。

舐めた舌もヒーハー。

カツがなくともご飯が食える。

タレが馴染んだご飯が美味い。

カツはサクサク感で味わえる。

刺激を通り越した衝撃的なお味は病みつき間違いなし。

癖のある味付けに舌が惚れ込んだ。

税込み金額のレジ支払いから100円引き。

その金額はこれまた美味しい割り干し大根漬けに転嫁した。



袋から開けるなり一夜で食べ尽くしてしまう割り干し大根漬けが美味すぎる。

これは良いと持ち帰ったかーさんも喜んだ。

前回はほとんど食べていない割り干し大根漬け。

朝ごはんに一口、二口・・ご飯が欲しくなる絶品の味。



ピリリと辛い大根漬けは酒にも合う。

ところでお店に掲示していた次回販売予定のメニュー。

カレーうどん丼ってどういうこと。

丼がメインだと思うが、そこにうどん麺もあるなんて・・。

(R1. 5. 7 SB805SH撮影)
(R1. 5.11 SB805SH撮影)

四条大路・地蔵講の数珠繰り地蔵盆

2021年01月24日 09時57分16秒 | 奈良市へ
前日の7月22日に連絡があった。

発信者は、知人のSさん。

民俗取材の私に何かと気にかけてくださり、行事情報を伝えてくれる。

今回のメッセージは、映像付き。

コメントは「地蔵盆法要は、尼ヶ辻のジャパン店の隣にあり。

小生が卒業した(大和)郡山南中。

その当時、教鞭に立っていた元恩師が世話人をされている」地蔵盆である。

映像は、地蔵盆の案内をする掲示物だった。

「地蔵盆御案内 日時 七月二十三日(月)午後六時 地蔵盆法要と数珠繰り」、「受付 お供え、晒奉納の受け付けは、当日午後三時~四時まで。但し、時間外の場合は、西隣の仲西にて受付します 地蔵講維持世話人 仲西胤保」。

奈良市西木辻・八軒町を出て、当地に着いた時間は、午後5時半。

30分もかかった移動距離。

近いようで遠いのは、信号の多さにあるが、その途中にも・・。

地域は、三条大路3丁目辺り。

午後5時ころから始めたと思われる地蔵盆法要も気になるが・・。

到着してすぐに拝見した案内掲示。

その掲示物の横には、ひらがな文字で可愛く書いた地蔵盆の案内がある。

「こどもたち おうちのひとといっしょに みんな来てね~‼」に、誘われてご近所の子供たちがやってくるだろう。

地蔵堂が建つ敷地内に、広げた数珠繰りの場。



広げたシートの上には、お数珠も準備していた。

さて、Sさんが学んだ恩師はどこにおられるのだろうか。

こういう場合は、ご近所両隣の方たちにお声をかけて尋ねるしかない。

そう判断して伺った、お家が仲西家だった。

お家にある駐車場で受付をしていた方にお声をかけ、

Sさんの願いに、ご挨拶ならびに自己紹介、

そして取材主旨を伝えて取材許可を得る。

奈良市指定文化財の尼ケ辻地蔵石仏は、鎌倉時代中期の文永二年(1265)の作。

光背に、文永二年乙丑八月日とあったことから判断された地蔵菩薩立像。



左手に宝珠を持ち、右手には錫杖を持たない古式姿の地蔵菩薩立像。

別名に首切り地蔵の名がある。

昔、尼寺を目指す女性が、俗世間との関係を断ち切るために参り、決意を地蔵菩薩に誓った、とする伝承があるらしい。

かつては現在地でなく、すぐ近くにある「四条大路5」信号の角地にあった。

東西に走る三条大路を走る大宮通り(※国道308号線)の拡幅工事によって、現在地に移ったそうだ。

予定時間より早く着いた僧侶。

どこかでお見かけしたような・・・。

はっきり思い出した僧侶は、大和郡山市稗田町にある融通念仏宗常楽寺のご住職である。

平成19年7月23日に同市高田町・秋篠川堤防にある枳殻(きこく)地蔵の地蔵盆数珠繰りを撮らせてもらったこと、鮮明に覚えておられた。

あれから12年も経つのに、ありがたいことであるが、年いって思うように身体が動かんようになってなぁ、と、ご住職がいう。

実は、30分前のご住職は、すぐ近くにある隣町の尼辻中町の興福院地蔵講で法要をしていた、という。



地蔵菩薩立像の前に座った住職。

それと同時に、蝋燭の火を灯す地蔵講維持世話人の家族さん。

このときの時間帯に吹く西の風。

灯しては火が消え、灯しては消えの繰り返し。

数本の蝋燭に火が点いたから、はじめましょう、とお念仏を唱えだした。



数珠を前に座っていたのは、世話人の家族さんに講中、案内に応えて参加してくださった家族さんは子供たちと。

お母さんに抱っこされた幼児も一緒に並んで始める数珠繰り。



おりんを打つ住職。

甲高い音色が辺り一面に広がるリーン、リーン・・。

住職のお念仏も聞こえないくらいに甲高い。

それと同時に数珠を繰る人は、幼児を入れた8人。

少しでも数珠繰りする形になったのが嬉しい。



その光景を見守る世話人の仲西さん。

83歳の高齢ゆえ、参加は見送られたが、心中は数珠繰りをしているように思えた。

囲いの外には御供をもってきた地区の人たち。

眩しい夕陽にちょうどあたる午後6時の時間帯に手を合わせた数人の参拝者。



一年に一度の数珠繰りを見ていた。

「こんな、えーことしてはるんや。数珠繰りに入ってくれたら・・」、と。

この日に参加してくれた若い家族さん。

近くに住む友人、知人にも紹介したが、参加されることはなかった。

不参加の理由は、夜店がない、という判断だった。

そんな状況に、仲谷世話人の孫さん。

大学生の孫さんは、おじいちゃんのお手伝いに一所懸命に動き回っていた。

優しい心をもつ孫さんたち。



数珠繰り法要を終えたら、すぐに動きだして、参加のお礼にお菓子配り。

ちっちゃな幼児にもありがとう、と言って手渡していた。

およそ15分間の数珠繰り法要。

人数は少なかったが、気分はほっこりさせてもらった。

(H30. 7.23 SB932SH撮影)
(H30. 7.23 EOS7D撮影)

主治医替わりにフェロ・グラデュメットは取りやめ

2021年01月23日 09時45分50秒 | むびょうそくさい
朝は午前8時半の出発。

余裕をもって家を出たが、総合受付に着いた時間は午前9時23分。

近鉄郡山駅の遮断機に阻まれて予想していたよりも遅くなった。

この日の診察は近代稀にみる史上初の超大型GW連休。

なんと10連休に金融機関もお休みなら医院も。

家に旦那さんが居座って困っていた。

やっとのことで解放されると万歳したのは奥さん。

ニュースや新聞が伝える、あなたの十連休の過ごし方の回答にはまいった。

年金暮らしの私は年中無休。

できる限り行動したい家離れ。

ご互いのためである。

それはともかく予想を遥かに下回った待合室の患者さん。

スカスカ状態になぜかほっとする。

患者さんが少ないのは元気の証明。

えーことなんだと思っている。

ただ、受付すまして採血待ちがおよそ100人。

40分は待ってもらうことになると告げられたが、実際は9時50分に採血を終えた。

続いて心電図検査。

待ち患者もなく10時10分に済んだ。

それからが長い循環器内科の診察。

持参した本は淡交社から発刊された『日本の旅人 在原業平』。

著者は国文学者の池田彌三郎氏。

昭和48年6月に淡交社から刊行された全十五巻シリーズ『日本の旅人』の復刻版。

編集に携わったYさんが記念に献本してくださった。

待ち時間に読みたいと持ってきたこの本。

実にわかりやすく書かれている。

在原業平の詳しいことは存じているが名前だけのようなレベル。

『伊勢物語』すら知らなかったが、ぐいぐい引き込まれていく。

“業平の東下り”という典型的な“古代の旅”を歴史、民俗の観点からも教えてくれる。

“昔、男、武蔵の国まで、まどひありきけり”の“昔”とは、“男”とは・・。

一人の男の人生展開、そして終焉。

時代背景との絡み、紐解き。

木地師の祖とされる惟喬親王も登場するが奈良県川上村との関係はこれっぽちの文字はない。

“あづま(東)”はどの地を当てはめるのか。“あづまの中のあづま”はどこ。“みよしののよしの”は“吉野の中の吉野”。流離は必ずや“くだり”。「くだってくるものは、いいもの、秀でたもの」。秀でたものは人だけでなく、“くだり油”、“くだり醤油”、“くだり酒”はみな上等なもの。逆の“のぼり“はよくない品。「おのぼりさん」は品以下。”あがり“を品物でいえば二級品。問題にならないことを「くだらない」のもその用例だと書いていた。

“をちこち”も古語。

“をち”は何かが間にあって隔たり、直接見えない向こう側。

田舎に“おちかた(彼方)”が。“おち”は彼方(あちら)であると解釈されて遠い彼の地をいうようになったとか・・。

読めば読むほどに興味をもった『日本の旅人 在原業平』。

待ち時間におよそ半分を読んだ。

残りの半分は次回の診察に廻しておこう。

診察時間は午前11時40分から50分まで。

結論から申せば、心電図検査、血液検査の結果、医師の診断は特に問題なしである。

実は医師とは初めてでる。

前回までの循環器内科主治医はI医師。

退職されたことによって担当はK医師に移った。

若く、といってもそこそこの年齢であろう。

患者のことをよく診てくれるなというのが第一印象だ。

過去データから判断、現在は内痔出血を伴わないことからフェロ・グラデュメット錠の取りやめを決断された。

もう一つ、軟便薬のマグミットもと言い出されたが、排便の難しさは私しか感じることのできないデータ化されないもの、取りやめたときの功罪は目に見えるようなので、継続である。

ラシックス錠、タナトリル錠、アルダクトン錠の取りやめは危険性をはらんでいる。

中止し途端に浮腫み症状になる。

利尿剤は必須継続である。

ワーファリン錠も欠かせない。

そして脈拍異常の際に随時服用するワソラン錠も継続であるが、これだけは我が自身で判断するセルフコントロール。

必要なときに自分自身で服用をコントロールする。

数日間も続く場合は緊急来診とする。

その毎日のデータを記録している『わたしの生活習慣手帳』を提示したら、頷かれた。

記録しているデータは起床時の体重と血圧・心拍数。朝昼晩食後の服用に合わせて測る血圧・心拍数。異常値の場合はピンクマーカーで塗る。

ワソラン錠を服用したときはその時間。

排尿の回数に排便状況である。

記録状況を見た医師の一言がスゴイである。

この記録を見ればわかる通り、セルフコントロールは十分に任して良し、ということだ。

ちなみに本日の血液検査である。

重点的に観測しているデータ項目はBNP、PT-INR、ヘモグロビン値にγ-GTである。

BNPは39.3H。

前回の平成31年3月12日は50.2H、前々回の平成30年11月は37.2H。

いずれも基準値内である。

PT-INRは1.76H。

前回が1.87H。

前々回が1.888H。

基準値より若干高いが、特に問題なし。

ヘモグロビン値は13.2。

前回が14.4。

前々回が10.8。

基準値より若干低いが問題なし、ということでフェロ・グラデュメット錠の取りやめである。

γ-GTは69。

前回が64。

前々回は未計測。

ほぼほぼ基準値内であった。

次回の診察日は7月30日。

暑い盛りですから注意してくださいと伝えられた。

会計を済ませて支払い、そして薬の受け取りに院を出た時間は正午の30分。

ほぼほぼいつもと同じようなものだ。

(R1. 5. 7 SB805SH撮影)

丸美屋のピリ辛ジャージャー麺の素で食べるサラダ麺

2021年01月22日 09時54分47秒 | あれこれインスタント
この日も気温が上昇する。

屋外は厳しい日差しであるが屋内はそう感じない。

そろそろTシャツ姿になりたいと思う今日この頃。

昼食はさっぱり味で愉しみたい。

うってつけな食に冷たいうどんがある。

冷凍めんを茹でて水で〆る。

大皿に中央に冷たいうどん。

周りに盛り付けしたのは桃太郎トマトにもう一品。

大和小泉のよってって、で買っていたサラダ水菜。

シャキシャキ感がすこぶるいい。



そこに登場するタレは丸美屋のピリ辛ジャージャー麺の素。

1カ月前、スーパーサンデイ筒井店で買っていたジャージャー麺の素159円。

試しに食べてみようと思って買っていた。



裏面に書いてあった作り方に旨そうに並べたレイアウトを参考に盛ってみた。

混ぜ混ぜして食べるジャージャー麺。

味はすこぶるサラダ麺。

水菜の主張が強すぎた。

それだけにサラダ感が全面に突き出す。



トマトは口直し。

甘くて美味しい桃太郎トマトよりも酸っぱさを求めた方が味に締まりがあったかも・・。

ジャージャー麺の素は胡麻味噌味。

ピリ辛と謳っているが辛みは気づかないほどの緩さ。

旨味もなけりゃ、インパクトも感じない。

コクもないジャージャー麺は完食したが、満足感は得られなかった。

ジャージャー麺の素は「かけうま麺用ソース」シリーズの一品。

“温めいらず、かけるだけ“で食べられる食品は時短料理。



近くのスーパーで売っているダイショー他、一品にある台湾まぜそばとか魚介醤油まぜ麺を味わってみたい。

いや、その前に残った1袋はどう味わうのか。

サラダ風はやめて本品一本にする。

ただ、それだけでは刺激はない。

ふと思った台所にあるイチカケ品。

ゆず風味の七味をどっさり盛って味わったらどうなんだろうか。

(H31. 4. 9 SB932SH撮影)
( R1. 5. 6 SB805SH撮影)