♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■一粒の麦 / 岩井基雄

2012年02月24日 | Weblog
2012/2/24放送

 世の光の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。

 2月の終わりになると、ある映画を思い出します。それは「塩狩峠」という映画です。御覧になった方も多いかもしれませんね。映画の原作は天に帰られた三浦綾子さんというクリスチャン作家による同じ名前の小説です。この小説は実際に起こった事件をもとに書かれました。北海道旭川の北にある塩狩峠の頂上付近にはその時の記念碑があり、こう記されています。

「明治四十二年二月二十八日夜、塩狩峠に於て、最後尾の客車、突如連結が分離、逆降暴走す。乗客全員、転覆を恐れ色を失い騒然となる。時に乗客の一人、鉄道旭川運輸事務所庶務主任、長野政雄氏、乗客を救わんとして、車輪の下に犠牲の死を遂げ、全員の命を救う。その懐中より、クリスチャンたる氏の常持せし遺書発見せらる。「苦楽生死均しく感謝。余は感謝してすべてを神に捧ぐ」右はその一節なり 三十才なりき」

 この長野政雄さんはクリスチャンでした。そして塩狩峠の坂を暴走した客車を自分の体を投げ出して止め、まさに命がけで乗客全員を助けたのです。彼の生き様の背景にあったのはイエス・キリストの姿でした。そして彼は、苦しみ楽しみも生も死も等しく感謝、という苦楽を等しく感謝の人生をキリストにあって歩んだのです。

 聖書はこう語っています。
 「まことに、まことに、あなたがたに告げます。一粒の麦がもし地に落ちて死ななければ、それは一つのままです。しかし、もし死ねば、豊かな実を結びます。」 ヨハネの福音書12章24節

 このことばは小説「塩狩峠」の中にも記されていますが、イエス・キリストが私たちを愛し、私たちを救うためにご自分を身代わりとして捧げ、その死によって多くの人々を救いへと導く道、自分の死を通して豊かな実を結ぶ道を歩んでくださったことを示しています。これがこの長野政雄さんの人生の背後にあったキリストの愛の姿でした。この命がけの愛に生かされた長野正雄さんは自分のいのちを捨てて人々を助けたのです。

 あなたのためにキリストはいのちを捨てられました。それはあなたの人生が豊かに実を結ぶためなのです。

   (PBA制作「世の光」2012.2.24放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。予約なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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