2025/4/3放送
「世の光」の時間です。今週は愛知県名古屋市の富田キリスト教会の牧師、黒木昭江がお届けしています。
現代の社会問題の一つがハラスメントです。厚生労働省ではハラスメントについて、我慢せず職場や都道府県の相談窓口で相談することを勧めています。
聖書にもハラスメント事件が記録されています。被害を受けたのは三人のユダヤ人の若者でした。彼らは、母国がバビロン帝国との戦争で負け、バビロンへ連れて来られました。彼らにとっては嬉しい移住ではありません。
しかし三人は聖書の神を信じる信仰によって力を得、バビロンの行政をつかさどる職務を得ました。
しかしそのバビロン行政のトップであるバビロンの王は、まさに「歩くパワーハラスメント」と言って良い人物で、自分の権力のしるしとして金の像を造り、国民にこの像を拝むことを強要したのです。
そして、もしも拝まないなら火の燃える炉の中へ投げ込むと命じました。国民全体に対する国家的ハラスメントです。
三人の若者にとって、像を拝むことは彼らの信仰に反する行為でした。それで彼らは、「金の像を拝みません」と宣言します。それを聞いた王は怒り狂い、命令通りに彼らを火の燃える炉の中へ投げ込みます。
王は、若者たちが燃えていく様子を眺めようと炉に近づきました。しかしそこで、思いがけないものを目にしたのです。火に投げ込まれたのは三人だったはず。でも炉の中には四人の人物がいて、しかも彼らは少しも害を受けていませんでした。
三人と一緒にいた四人目の人とは神様でした。神様は三人のそばに来られ、彼らが害を受けないよう守ってくださったのです。最終的に三人は炉から救出され、職場に復帰し、さらに高い地位を与えられました。
もしもハラスメントに遭ったら、自分だけで抱え込まず然るべき場へ相談してください。あなたは一人ではありません。神様がそばにいて、あなたの心が破壊されないように守り、最終的に正しい決着をつけてくださいます。
( PBA制作「世の光」 2025.4.3放送でのお話しより )
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