♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■弱い者が活躍するところ/羽鳥頼和

2015年07月04日 | Weblog
2015/7/4放送
 
 世の光の時間です。お聴きくださり、ありがとうございます。羽鳥頼和です。

 イスラエルが南北に分裂していた時代のことです。アラムの国が攻めてきて、北王国の首都サマリヤを完全に包囲してしまいました。サマリアはひどい食料難に陥りました。その時、預言者エシリャは、「明日の今頃、町の門の所で上等の小麦・大麦を手に入れることができる。」と言ったのです。実際にはとても信じられないことでした。

 さて次の日になりました。町の門の外に4人のツァラートに侵された人たちがいました。当時このツァラートという病気にかかった人は汚れた者として病気が治るまで町の外にいなければなりませんでした。彼らは除け者にされていた社会的弱者だったのです。お腹をすかせていた彼らは意を決して言いました。「私たちはこのままでは死んでしまう。かといって町には食べるものが無い。さあ今、アラムの陣営に行こう。もし彼らが私たちを生かしておいてくれるなら、私たちは生き延びられる。もし殺されるならその時は死ぬまでのことだ。」 

 夕暮れに彼らはアラムの陣営まで来ました。見ると、何と陣営には誰もいません。実は彼らの来る前に、神がアラムの陣営に戦車の響き、馬のいななき、大軍勢の騒ぎを聞かせたのです。アラムの兵士たちは大軍勢が攻めてきたと思い込み、すべてのものを捨てて大あわてで逃げ去っていたのでした。ちょうどそこに彼らは来たのです。

 4人はこれを見て陣営に入り、置き去りにされた食べ物を食べ、金や銀などを持って帰ろうとしました。しかしふと彼らは思いました。「私たちのしていることは正しくない。今日は良い知らせの日だ。さあ行ってみんなに知らせよう。」 そして彼らはなかなか信用しない人々に一所懸命良い知らせを伝えました。始めは彼らをさげすんでいた人々も心を動かされ、アラムの陣営に確かめに行き、彼らの言ってることが本当であることが分りました。こうしてサマリアの人々はみな食料を得ることができたのです。エリシャのことば通りのことが起こったのです。

 この出来事に神の救いのみわざを見ることができます。神は弱い者を守り、救ってくださいます。そして弱い者が弱いままでも良い行いをすることができるように助けてくださるのです。私たちも神を信じて、正しいことを誠実に行う者でありたいと思います。

 明日は日曜日です。神を礼拝するために、ぜひお近くのキリスト教会にいらしてください。

 (PBA制作「世の光」 2015.7.4放送でのお話より )
 
***

このサイトは URL名として
 http://yonohikari.biblica.info 
が使えます。。携帯からもこのURLでどうぞ。

***

東海福音放送協力会へのお問い合せは、
 464-0044 名古屋市千種区自由ケ丘2-10 自由ケ丘キリスト教会内 電話052-762-2196 へ


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする