♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ちょっと分かりにくい用語(44) シャローム/岩井基雄

2015年07月17日 | Weblog
2015/7/17放送


 世の光の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。今日もちょっと分りにくいキリスト教用語を学んでみましょう。今日は「シャローム」です。あまり耳慣れないことばかもしれませんね。この「シャローム」ということばはイスラエルの挨拶にも用いられ「平安」や「平和」という意味があります。「あなたに神様の平安がありますように」という挨拶が人々の間で交わされるということは本当にすてきなことですね。またイスラエルの首都エルサレムという名前の語源もイェルゥ・シャローム「平和の町」やウル・シャローム「平和の礎」の意味があるそうです。

 聖書が語る神様が共にいてくださる平和、そして平安と祝福にこそ本当のシャロームがあるのですね。

 旧約聖書の箴言という書には次のようなことばがあります。
 「一切れのかわいたパンがあって、平和であるのは、ごちそうと争いに満ちた家にまさる。」 箴言17章1節
 どんなごちそうがあっても、争いのある家庭よりも、貧しくても平和があり、一切れのパンを分かち合う喜びを知っている家庭の方が幸いなのはどの国やどの時代でも共通しているでしょうね。私たちが求ているのは、外側の豊かさよりも内側の豊かさと平安・平和なのです。

 また、旧約聖書のイザヤ書にはこう記されています。
 「義は平和をつくり出し、義はとこしえの平穏と信頼をもたらす。わたしの民は、平和な住まい、安全な家、安らかないこいの場に住む。」 イザヤ書32章17節、18節
 神様の愛と義を知る神の民は、共にいてくださる神様にある平和そして神様の守ってくださるという安心・平安の中を歩むことができるのです。

 更に新約聖書では、神様からの平安を受け人々の中に平和シャロームを作り出すその祝福が語られています。
 「平和をつくる者は幸いです。その人たちは神の子どもと呼ばれるから。」 新約聖書マタイの福音書5章9節
 あなたも神との平和、神にある平安を受け取って神のシャロームを人々に届けていく人、あらゆる困難の中でも神のシャロームを作り出していく人へと変えられていきませんか? 神様の平安があなたにも豊かにありますように。 シャローム!

 (PBA制作「世の光」2015.7.17放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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