♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■苦悩の中にも希望

2005年05月20日 | Weblog

 世の光の時間です。お元気ですか? 安海靖郎(あつみやすお)です。

 一人の御婦人のリスナーの方から、こんな内容の手紙をいただきました。
「神様がおられるのなら、どうして最近こう悪いことが続き、世の中が混沌(こんとん)としているのでしょうか。」

 ま、そういう思いを持っておられる方、少なくないのではないでしょうか。災害は忘れた頃にやってくると言われていたのが、まあ最近では立て続けに、忘れない内にやってくるようです。社会のニュースも心を暗くするもの多いですねえ。青少年の様々な問題、ま、集団自殺とか、子どもいじめの実態、その悲しい影響、心の傷、身近に見聞きする時、本当にやりきれない、怒り、そんな思いで心痛みます。 これは現代の特徴なんでしょうか。ま、そういう面もあるでしょうけれども、実はいつの時代にも人間の営む社会、生活というのは、歪んで渾沌としているのではないでしょうか。

 今から二千年前のローマ時代の人々の実態について、新約聖書にはこんなふうに書いてあります。「彼らはあらゆる不義と悪と欲望と悪意に満ちた者だ。妬みや殺意や争い、欺きでいっぱいになっている。陰口を言う者、そしる者、神を憎む者、人を人とも思わぬ者、親に逆らう者、わきまえのない者、約束を破る者で満ちている。」って言うんですえ。どうしてなんでしょうか。それは、 この聖書では、人間が神に背を向け、自分が神のようになってしまった、自己中心になってしまっている、そこから来るのだ。その闇だと言っています。

 イエス・キリストは言いました。「わたしは世の光です。わたしに従う者は暗い内を歩むことがなく、 光の中を歩みます。」

 三月にある卒業式に出席しました。卒業講演をした方に心惹かれました。田島さんていう方ですが、中学時代に悪い仲間に入り、高校にも行かず、悪い道、暗い道に48歳までトンネルのような人生を歩んだそうです。お父さんのお葬式の時、「わたしのもとに帰りなさい。」という声を聞いたように思ったそうです。小さい時行っていた教会学校を思い出し、そしてキリストに帰り、人生は変わりました。最後にこう言いました。「今は、若者も子どもも大人も、心の中で求めているんです本当のことを。私もそうでした。ですから今は牧師になってこのキリストを一人でも多くの人に伝えたいのです。 」背中に入れ墨いっぱいの体を震わせ、涙を浮かべ声を詰まらせてお語りになる姿に感動しました。

 あなたもこのキリストを知った時に、光の希望を見い出すことができるのです。


( PBA制作「世の光」2005/5.20放送でのお話しより )

*****

さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。近くの教会もPBAで紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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