すとう功の周回遅れ

元駅伝選手の「いろんなことに走り続けます」

農地と農業者の復興を

2011年08月23日 | 市政・市制・市勢

 震災で被災した農地の雑草が枯れているのを目にしませんか。これは津波で農地の塩分濃度が高いために雑草が枯れたのではありません。農林省の「被災農家経営再開支援事業」(以下:被災事業)で除草剤を散布したためです。

 被災事業は津波の影響で生産を断念せざるを得なくなった農家に対し、農地のごみやガレキの除去はもとよりハウスなどの施設を元通りに復旧することを目的としています。また農業収入が途絶となった農家に対し、復旧作業を農業者自ら行うことで所得の確保につながります。

 本来この支援金制度は農家に直接支払われる検討をされたが、農家だけに支払われ漁業などには無いなどの批判もあった。そのため農業者に従事した対価として支払うことになりました。

 そこで各自治体は被災事業を「農業復興組合」なる組織に変え、岩沼では1つの組織が活動しているが問題もあると聞いています。農業従事者は高齢者が多く遅々として進まず、土地の持ち分と比例していないなどの苦情もあるとのことです。

 被災事業で土地の持ち分と比例していないこととは、小さな土地を持っていても農業者と認定されれば(兼業農家でも)作業に従事した人だけ金額が支払われる。(仕方ないことかもしれませんが、、、)

 民主党が打ち出した農業者個別所得補償制度や、そのモデル事業の地域とも補償などは内容が複雑で素人には分かりづらい。しかし、昨年より加入件数は6%程多くなっているという、その理由は所得なのです。

 緑豊かだった岩沼の風景は除草剤散布で昨年と大幅に違っています。地盤沈下した農地をこれから立て直すことが市政に求められているのだが、岩沼が打ち出した「岩沼市震災復興計画グランドデザイン」には、次のように書かれています。

 地盤沈下対策として:農業関係団体の意見をふまえながら、被災を受けた農地の復旧・再生に関する対策・取り組み国や県等に要望していく。とだけある。千年希望の丘構想などは、国が取り組む事業であって茶番ではありませんか。

 農業従事者は被災田を被災事業で生活の糧に出来るうちは良いものの、津波で機械を失い今後の見通しが全く見えなくなっています。アグリビジネスや大規模農業への促進など課題はあるものの支援してはどうだろうか。次は

 農地と農業者の復興を、県内でいち早く出すべき。

コメント (2)
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民主党のための選挙が

2011年08月21日 | 政治全般

 民主党の代表選が本格化し、今週中にも正式な立候補者が予想されます。水面下で立候補に向け駆け引きが報道されています。首相選びは国民による直接選挙でもないのに民主党代議士と地方に配分された、民主党の民主党による民主党のための選挙がまた今年も行われる。

 民主党政権になって首相を選ぶ代表選は国会の代議士のみならず、地方票が配分されたときは斬新というか新鮮でした。しかし、ここに来て首相候補の乱立状態は民意が反映されているか疑問に思うのです。

 この半年は激動の時期で東日本大震災の復興と福島第一原発事故処理や、世界経済の混乱から急激な円高で日本経済も疲弊しつつあります。また、日本の防衛や外交問題が難題だらけで逼迫している。

 これらをいかに乗り越えることが出来るかは、政治力の手腕によるところと思います。最近は政治不在と言われる昨今で、震災復興もままならない状態です。

 新しい首相が出現しては消えたこの5年の日本は、国の制度で何も変わったことがなかったように思うのです。大震災の復興は第二次世界大戦の戦後処理に等しく、放射能関連の解決は何十年も掛かる見通しになっている。このまま同じ轍を踏まれては国民が困る。

 民主党の鳩山・菅政権では公務員制度改革どころか、今になってマニフェストさえ足下から揺らいでいる。自民党政権時もマニフェストを公約通りに履行したことが無かったように記憶しているので、国民も諦めているかもしれません。

 しかしです。だからといって首相を毎年のように選ぶことを、平気で行われては良くないと感じます。日本はこれまで事件や事故が発生する度に、法律や制度を制定したり変えてきました。

 例えば、最近発生した天竜川の川下り事故で死傷者を出したことを受け、国土交通省はライフジャケットの着用を義務付けを検討するとありました。

 首相を辞める時は、国会議員も辞めることを検討してはどうかと思うのです。緊迫感のない首相では困ります。また代表選で敗れた候補者も何らかのペナルティーがあっても良いと思うのです。例えば供託金を没収するとかです。

 代表選に期待する重みを民主党は忘れていないか。


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放射能汚泥をどこに、

2011年08月19日 | 災害

 宮城と福島の県境に位置する福島県沖で、マグニチュード6,8(深さ20km)の地震が発生しました。震度5弱と速報されたが岩沼は震度4と訂正され、津波注意報も発令されたが津波は観測されず大きな被害も報告されていません。

 今回の地震も自宅に居て「大きいな」と感じて怖かった。自宅は目立った被害は無いものの大震災で受けた壁の亀裂は、少しずつ大きくなってきたような気がします。自宅を見回った後に自転車で近隣を走り回りました。

 街も停電や断水といった目立った被害はなく、むしろ平穏そのもので警察や市役所のパトロールが目立つ程度です。マグニチュード6,8は決して小さくありません。

 地震に慣れてしまったわけではないが平穏だと思ったら、大型のスーパーマーケットには人が殺到していたような気がする。(備えあれば憂いなしかな!)

 道路はこれまでの震災で亀裂が入ったところを白いスプレーで着色されているが、新たな亀裂も発生していました。陥没しているヶ所や隆起しているヶ所を今後どう復旧するのか思案するところです。

 昨日ブログに放射能に関するコメントがあり、学校や人が集まる場所の放射能を除去して欲しいとコメントありました。そのことで考えていたのですがこのような事案を国は早く対応しなければなりません。

 残念なことにその対応が全くと言って良いほどなされていません。放射能を含んだ汚泥や土壌を除去することはよいが棄てる場所を決めていないのが現状です。

 福島第一原発から主に東日本へ散らばった放射能は、セシウム134とセシウム137が主な放射能として残存しています。セシウム134の半減期は2年であり、セシウム137は30年を要します。

 福島の飯舘村が放射能汚染で全村に避難勧告が出され、全員が避難した報道を聞きました。その中で飯舘村を放射能の保管場所にしてはどうかと検討していたことを報道していました。(その後は不明ですが!)

 誰もが他所から危険な放射能を持ち込むことは反対します。郷土が放射能に汚染されることを望んでいる人はいません。しかし保管する場所を決めなければ除去できないのです。放射能は持ち出すのではなく各自治体で、処分(保管)するしかないと考えています。

 陸前高田市の松が京都の送り火に用意した松から、微量な放射能がでたことで中止になった経緯があり、今度は千葉県成田山新勝寺でも地域住民から放射能に関し敏感になっています。

 最近の政局を見ていると危機管理が足りないのではないかと思うのです。マグニチュード6,8の余震を感じて、備えあれば憂いなしではないが放射能にもっと憂いをと思うのです。

 放射能汚染の処分は、国も地元も対策をしましょう。


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総理と市長と秋のセミ

2011年08月17日 | 市政・市制・市勢

 菅総理が政権の座から降りることになった。これで平成に入り、昭和をまたいだ竹下内閣から宇野、海部、宮沢、細川、羽田、村山、橋本、小渕、森、小泉、安倍、福田、麻生、鳩山、菅首相の16人を数える。

 その中で2年(730日)以上在籍した総理は海部、橋本、小泉と3人しか存在しません。先進諸外国は最低でも4年は一国の長として君臨するのに、日本では何をしたか分からないまま総理がコロコロ変わっていく。

 まるで蝉のように、ひと夏を駆け抜けているようではありませんか。蝉は卵から幼虫、成虫そして不完全変態の昆虫です。不完全変態とは蝶々のように幼虫からサナギにならないことを言います。(日本の政権も不完全?)

 アブラゼミは卵から成虫になる期間が6年と一定しているようで、今年鳴いている蝉は6年前の卵です。6年もの間じっとしていた蝉がわずか1~2週間で力尽きる様は今の日本を象徴しているのではないでしょうか。

 国会議員になり長く国政に関与し、議会から総理に駆け上がるまでアブラゼミなら6年、また13年周期セミと17年周期セミがいると聞きます。菅総理は何年周期だったのか分かりたくもないが、今回の粘り腰は相当長かったのかもしれません。

 日本の歴史上から見た総理大臣の変遷は、明治27年間で14人、大正15年間で11人、昭和に至っては63年間で34人変わっています。それも返り咲き有り、戦犯有りと激動の時代でした。平成に入っても踏襲しているのですかね!

 あまり好ましい踏襲とは言えませんけど、内閣が発足してから125年の歴史を持つのに菅総理で94代目。125年の歴史は戦後から66年の折り返しとも思われるこの時期に94代目は未曾有の大震災に飲み込まれてしまった感(菅)がある。

 俳句や和歌に蝉は多く出てくるものですが、蝉は夏の季語です。しかし、秋の蝉と区別され大合唱しない蝉を俳人正岡子規は「啼きながら蟻にひかるる秋の蝉」と読みました。

 これは子規の辞世の句かとも考えるのですが、セミが大合唱するこの時期に立秋を過ぎた秋の蝉は国政に映る。これからコオロギや鈴虫で賑やかになるのでしょうね。秋の夜長、虫の音を聞いて国政は何をされたか分からないことに考えてしまう。。。ここ岩沼も

 長期で何をしたか分からない市長に、思料中です。


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放射能と人体への影響

2011年08月16日 | インポート

 放射能の勉強会が新しい図書館で行われ、百人を超す方がお越しいただきました。岩沼市のみならず仙台市や川崎町からもお越しいただき熱心に質問もいただきました。私達の街でもこのような講演会があったらいいのにと、放射能には興味があるみたいです。

 講演をいただいた崎山比早子氏からは放射能被ばくについて、人体に影響することを教えていただきました。放射線による被ばくの影響が人体のDNA細胞に影響していく過程を分かりやすく教えていただいた。

Photo_2

 震災から5ヶ月後の原発事故以来、放射能に関する報道が途絶えることはありません。これから懸念されるのは新米に含まれる汚染ではないでしょうか。

 一部の情報によると新米から数十ベクレルのセシウムが検出されたと聞いています。(基準値500ベクレルなので問題なしといわれますが) セシウムは半減期が30年と永く「体内に取り込まれる量はゼロに近いものでなければ」と講師は言う。

 仮に毎日ご飯を食べ続け、どのくらいの量が体内に被ばくとして蓄積されるか?ご飯を一日3合食べるとして、1合=150gで年間165kgのお米を食べます。食品汚染濃度を仮に30ベクレル/kg×165kg×0.01×係数(セシウム137の場合)1.4=70マイクロシーベルト/年です。

 セシウムは牛・豚肉やキノコ、ミルクに野菜(特にアブラナ科)が汚染されやすいそうです。また米は玄米で食べず、白米にしてから食べた方がセシウムを軽減できるそうです。

 岩沼に於ける大気中の放射線量は0,08マイクロシーベルト/毎時。屋外で毎日8時間被ばくしたとすると233マイクロシーベルト/年になり、大気中の放射線量と米だけで303マイクロシーベルト/年。年間被ばく量基準値1ミリシーベルト(1,000マイクロシーベルト)3割相当になる。

 福島市は放射線量が1.21とあります。大気からの被ばくだけで3,533マイクロシーベルト/年にもなります。知人のお孫さんは郡山市で小学校に通っているが、屋外での活動は全て禁止で登下校の通学時は今でもマスク着用だそうです。今日の講習でこの数値は実に重いと感じました。

 講習は2時間をオーバーし、盛況で解散になった。

コメント (2)
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