すとう功の周回遅れ

元駅伝選手の「いろんなことに走り続けます」

被災者は先が(続き)

2011年08月10日 | 市政・市制・市勢

 「岩沼市震災復興計画素案」市民説明会が岩沼市総合体育館2階会議室で行われました。配布された資料の一部は本日の全員協議会で渡されたものではなく、以前(7/6)の古い資料でした。(何故?)

 集まった市民は関係者(議員など)を含め約50人。震災の復興計画なのに関心がないというか、少ないなと感じました。それもそのはず、近くの仮設住宅者は説明会を知らない人が多かった。

 広報いわぬま8月号には載っていたものの、仮設住宅には回覧板での通知すらありません。それでも震災復興計画の市民説明会とあってテレビ局がカメラを廻しています。

 そのためか市長の弁舌は絶好調、例により長~い説明と答弁です。後ろには職員がずらりと並ぶその前で、市長一人が得意満面の訳の分からない答弁で気を吐く。(聞いていて良く分かりませんでした)

 質疑には被災者の切実な質問がありました。自分たちの地域が危険地帯と言われ家を建てられなくなったと考えていたが、今回の説明で家を建てても良くなった。今までの説明が違うと憤慨していました。

 会議終了後、議会での説明では集団移転に関し最大で1,650万円の補助が出るとのことでした。6項目の上限値なので全てに合致した場合その金額は補助されます。

 しかし、そのことは各被災地域ごとに説明が違っているようです。隣に座った方の地区では集団移転が進み、100%移転することで各世帯がどこに住んでも補助対象になっているそうです。(知らなかった) でも、知らない地区は補助金が出ることさえも知らないと憤るわけです。

 説明会の最後に主催者から「パブリックコメントなのでこれからも意見を求めます」とのこと。今週日曜日に震災復興会議が招集され、水曜日に全員協議会が行われ、その日の夜は市民説明会と慌ただしい、何故こんなに性急なのでしょうか。わずか1時間足らずで説明会は終わったのです。

 被災者が混乱していても、9月議会に提案するの?


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被災者は先が見えない

2011年08月10日 | 市政・市制・市勢

 今年10回目を数える議員全員協議会が、岩沼市役所内のエアコンがよく効いた全員協議会室で行われた。長袖Yシャツ着用でしたが、扇子やハンカチの要らない全員協議会でした。(設定温度は見てませんでした)

 議事録作成のため録音しているので窓を空けることは雑音が入ってしまう。空調機は必要なのだが宮城県議会や仙台市議会と少々違うなと感じた全員協議会でした。

 『岩沼市震災復興計画グランドデザイン~愛と希望の復興~』と題したA3版で50枚からなる資料が配付され、中身は国が行うべき津波防災上の事業計画が記載されています。震災ガレキを利用する「千年希望の丘」構想は岩沼市が県内一早く打ち出した復興計画ですが、国が行うべきと言うのは予算を国に100%お願いすることになっている。

 14人の議員が質問しましたが、千年希望の丘構想や集団移転問題が多く質問されました。私は4番目に質問させていただき「千年希望の丘構想より今後の住宅地線引きが先ではないか」「集団移転先など具体的に示す方が先ではないか」

 千年希望の丘を建設する土地は公有地(国・県・市)を利用するというものですが、私有地に関しては対象外としています。貞山運河を挟んだ東側の住宅地(長谷釜・二の倉・相野釜)は、ガレキの丘に囲まれてしまうのです。

 震災復興計画は被災者にとって具体性に欠ける状況で、希望や目標が持てるでしょうか。住んで良いか悪いかを行政は被災者に線引きすることが、最も必要であり基準を示すべきではないかと思うのです。

 いつもの通り長~い答弁で中身は曖昧です。菅総理の在任中に国が全く機能しない状況で、5ヶ月経っても震災復興計画が確立していない。自治体も手をこまねいているがやるべきことは自治体に於ける具現化ではないでしょうか。

 今回の協議会もほぼ市長一人で答弁していました。加藤政勝議員が集団移転問題を質問した際、市長の答弁は「被災された住民が被災地に住むのは大変だけど、、、住んでいる方々の判断です」ときっぱり。これじゃ~、どこに愛と希望があるのですかね。

 愛と希望の復興?被災者は実態が見えないよう~


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