菅総理が政権の座から降りることになった。これで平成に入り、昭和をまたいだ竹下内閣から宇野、海部、宮沢、細川、羽田、村山、橋本、小渕、森、小泉、安倍、福田、麻生、鳩山、菅首相の16人を数える。
その中で2年(730日)以上在籍した総理は海部、橋本、小泉と3人しか存在しません。先進諸外国は最低でも4年は一国の長として君臨するのに、日本では何をしたか分からないまま総理がコロコロ変わっていく。
まるで蝉のように、ひと夏を駆け抜けているようではありませんか。蝉は卵から幼虫、成虫そして不完全変態の昆虫です。不完全変態とは蝶々のように幼虫からサナギにならないことを言います。(日本の政権も不完全?)
アブラゼミは卵から成虫になる期間が6年と一定しているようで、今年鳴いている蝉は6年前の卵です。6年もの間じっとしていた蝉がわずか1~2週間で力尽きる様は今の日本を象徴しているのではないでしょうか。
国会議員になり長く国政に関与し、議会から総理に駆け上がるまでアブラゼミなら6年、また13年周期セミと17年周期セミがいると聞きます。菅総理は何年周期だったのか分かりたくもないが、今回の粘り腰は相当長かったのかもしれません。
日本の歴史上から見た総理大臣の変遷は、明治27年間で14人、大正15年間で11人、昭和に至っては63年間で34人変わっています。それも返り咲き有り、戦犯有りと激動の時代でした。平成に入っても踏襲しているのですかね!
あまり好ましい踏襲とは言えませんけど、内閣が発足してから125年の歴史を持つのに菅総理で94代目。125年の歴史は戦後から66年の折り返しとも思われるこの時期に94代目は未曾有の大震災に飲み込まれてしまった感(菅)がある。
俳句や和歌に蝉は多く出てくるものですが、蝉は夏の季語です。しかし、秋の蝉と区別され大合唱しない蝉を俳人正岡子規は「啼きながら蟻にひかるる秋の蝉」と読みました。
これは子規の辞世の句かとも考えるのですが、セミが大合唱するこの時期に立秋を過ぎた秋の蝉は国政に映る。これからコオロギや鈴虫で賑やかになるのでしょうね。秋の夜長、虫の音を聞いて国政は何をされたか分からないことに考えてしまう。。。ここ岩沼も
長期で何をしたか分からない市長に、思料中です。