民主党の代表選が本格化し、今週中にも正式な立候補者が予想されます。水面下で立候補に向け駆け引きが報道されています。首相選びは国民による直接選挙でもないのに民主党代議士と地方に配分された、民主党の民主党による民主党のための選挙がまた今年も行われる。
民主党政権になって首相を選ぶ代表選は国会の代議士のみならず、地方票が配分されたときは斬新というか新鮮でした。しかし、ここに来て首相候補の乱立状態は民意が反映されているか疑問に思うのです。
この半年は激動の時期で東日本大震災の復興と福島第一原発事故処理や、世界経済の混乱から急激な円高で日本経済も疲弊しつつあります。また、日本の防衛や外交問題が難題だらけで逼迫している。
これらをいかに乗り越えることが出来るかは、政治力の手腕によるところと思います。最近は政治不在と言われる昨今で、震災復興もままならない状態です。
新しい首相が出現しては消えたこの5年の日本は、国の制度で何も変わったことがなかったように思うのです。大震災の復興は第二次世界大戦の戦後処理に等しく、放射能関連の解決は何十年も掛かる見通しになっている。このまま同じ轍を踏まれては国民が困る。
民主党の鳩山・菅政権では公務員制度改革どころか、今になってマニフェストさえ足下から揺らいでいる。自民党政権時もマニフェストを公約通りに履行したことが無かったように記憶しているので、国民も諦めているかもしれません。
しかしです。だからといって首相を毎年のように選ぶことを、平気で行われては良くないと感じます。日本はこれまで事件や事故が発生する度に、法律や制度を制定したり変えてきました。
例えば、最近発生した天竜川の川下り事故で死傷者を出したことを受け、国土交通省はライフジャケットの着用を義務付けを検討するとありました。
首相を辞める時は、国会議員も辞めることを検討してはどうかと思うのです。緊迫感のない首相では困ります。また代表選で敗れた候補者も何らかのペナルティーがあっても良いと思うのです。例えば供託金を没収するとかです。
代表選に期待する重みを民主党は忘れていないか。