私がまだ幼い子供の頃、母に連れられて運動会を見に行った。場所は覚えていないが、市内の学校だった。父が運動会に地域の代表で走っていたのをうろ覚えに記憶している。
父は走るのが早かったか遅かったかは判らないが、あの当時の運動会は非常に盛り上がっていた。イベントが少なかった時代に民衆(当時は町民)の大きな行事の一つだったと記憶している。
現在ではイベントどころか、人と会わなくても一日中家の中に閉じこもり、ネットで対話や趣味の世界に入り込むことができる時代になった。これは都市化や核家族化がもたらした弊害でもある。
今日は岩沼市の第26回西部地区コミュニティ大運動会が、盛大に行われた。推進協議会の伊藤敬吾会長が冒頭の挨拶で、西部地区は人口増加施策に土地区画を進めてきました。とあった。
16000人の人口を抱え団地は順調に増えてきたが、その内10000人弱は昭和50年代以降の団地造成により増えた世帯と考えられる。1年8ヶ月間だけでも世帯数で173世帯が増加している。
しかし、希薄な地域やご近所関係はここ岩沼だけに始まったことではない。
運動会は13地区の住民が集まり、昔の雰囲気が思い出される感動と興奮だった。岩沼市は年間45万円の予算を拠出しており、市も後押ししているが、関係する地区も会費を捻出し65万円ほどの大イベントである。
小学生から大人まで一番盛り上がるのが、地区対抗年齢別リレーです。我が土ヶ崎町内会は、昨年総合優勝とリレーのダブル受賞でした。今年は惜しくも総合3位、リレー2位でした。
特にリレーはバトンミスで途中大きく後退したものの、後半盛り返し何とか1位でゴールした。しかし、記録上前組のチームが上回っており、結果として2位にはなっが全員の力走に町内会から拍手喝采となった。
コミュニティ運動会ということで、地区同士が慰労会なる宴会をする。毎年参加しているが新しいメンバーが町内会にいることが判る。地域同士の結びつきがまた一つ強まっていくことは大切なことである。
近所同士の疎通が重要な時代に、運動会は良いね。
人間関係に希釈はこの日本においてよくありません。人を助けることや人から施しを頂くことは日本の美学でした。それが消えつつあることは残念でありません。私もその1人かもしれないので、肝に銘じて行動してまいります。