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議会はどうすればいい

2014年02月26日 | 市政・市制・市勢

 岩沼市議会基本条例、第2条の2に『議会は、市長等の事務執行権に対する監視及び評価に関する議会の機能の強化を図るとともに、独自の政策立案及び政策提言に取り組むものとする』と記載されています。

 『地方議会の役割』とも思える市長側に対する監視及び評価については、議会が住民の意思や要望を広く把握し、執行側の課題を明確にしなければならないと考えます。

 本日、宍戸幸次議員の一般質問は多くの傍聴者が集まり(約60人程度集まったと聞きました)、『新火葬場建設事業について』では執行側の不明朗な答弁が多々あったと思われました。

 井口市長は新火葬場建設に伴い「間違いのない、禍根を残さない努力をしていきたい・・・」と抱負を述べたうえで、建設計画を積極的に進めていく考えと思えた。

 市が新火葬場建設に決定した候補地は、一部の地域住民から承諾を得ないまま応募されていたようです。宍戸議員が候補地の選定要件を聞いた際に、市は9項目あるうち、5項目しか答弁しませんでした。

 宍戸議員が調べていた残りの4項目に「埋蔵文化財や遺跡の範囲でないこと」「住民の合意形成が可能であること」「災害時施設としての機能が失われないこと」「地すべり判断区域として、崩落や危険個所でなく被害の危険性などが低いこと」などなどが抜けていると指摘した。(不都合な部分は隠したのかな???)

 この場所は遺跡の範囲に指定されているなど、決定過程において市側のずさんな対応があったと思えた。また、用地買収には『土地収用法』が該当されることについても、市長は知らなかったみたいでした。(火葬場建設に同意していないのに有無を言わせないの???)

 質問を聞いて不明な点が多かったが、宍戸議員の一般質問は持ち時間に追われ終了。直後、布田恵美議員が緊急の動議を提出し、真相解明に動いた。

 私達7名の議員は『岩沼新火葬場用地選定事務調査に関する決議案』(いわゆる100条委員会の設置)を求めたのです。しかし、この議案は否決されました。

 我々は執行権の監視を求めたのに、自民(2名)、公明(1名)、共産(2名)の公認議員、他合わせて10名が反対したのです。帰り道知人に会い、この話をしたら「岩沼議会は今後どうすればいいの」と問われて・・・何も言えませんでした。

 今日は監視能力の無力さをさらけ出した気がする。

コメント (2)
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