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議会報は市長親衛隊?

2013年02月01日 | 市政・市制・市勢

 『うそだというのは失礼な話だからそういう暴言を吐くな』『言葉尻を捉えてどうこう言うな』これは井口経明岩沼市長が12月議会で、私への一般質問に対し答弁した一部です。

 また『言葉尻を申しますと株主だとすれば少数なので、株主総会は間違いなく否決される』とも発言しています。詳細は後述しますが岩沼市議会・議会報編集特別委員会(以下:議会報)は、議場での発言を「市議会だより」に掲載することは許さないようです。

 本日、3月1日に配布予定の議会報編集会議が9時から開催されました。「市議会だより」に掲載される一般質問の原稿は、議員が議会で発言した会議録を元に作成しています。私が作成した「8世帯の集団移転要望」の原稿は次の通りでした。

問 被災者の津波に対する耐えがたき体験をしたことにより、親友や友人を失ったことをどう考えているか。
市長 皆さんと復旧・復興に全力で取り組むということが必要なことだと思う。
 市長へ集団移転に関し新たな移転地として朝日土地区画整理地内への移転を要望する8名が要望書を出した。どう受け止めたか。
市長 この件に限らず要望は真摯に受け止め、可能な限り対応したいと考えています。
 朝日土地区画整理組合内に住んでいただくことが理想と思うが、どうか。
市長 玉浦西地区に集団移転を進めたいので、それ以外については今の段階で考えていけない。
 朝日土地区画のことを考えていない。では、最初に言った被災者を全力でという話はうそか。
市長 うそだという失礼な暴言を吐くな。言葉尻をとらえてどうこう言うな。個別の支援策があるので、そちらの方で対応したい。
 被災者は今まで税金を払っていた、いわば株主だと思っています。そういう方が要望書を出している。どう思うか。
市長 言葉尻を申しますと、株主だとすれば少数なので、株主総会は間違いなく否決される。集団移転で東部地区を守りたい。

 読んでみて質問と答弁の前後がわかると思いませんか、うまく書けたと思ったら議会報編集委員長から事前の通告もなく(大幅修正の場合は事前通告ルール有り)、本日の会議で青部に編集されました。

 朝日土地区画を考えていないとのことだが、被災者を全力で、という話はうそか。
市長 うそだという失礼なことは言わないでください。多くの同意をいただいた玉浦西地区の集団移転を進めそれ以外の方は個別の支援策があるので、そちらで対応したいと思います。
 被災者は今まで税金を払っていた、いわば株主だと思っている。そういう方が要望書を出している。どう思うか。
市長 岩沼市の公助でやれる集団移転で東部地区を守りたいと思います。

 冒頭の井口市長が発した乱暴な言葉は削除され、最後の問と答弁は意味合いがつながっておりません。議場で言わないことを書けば大幅な訂正なのだが、私を除く全員が訳の分からない理由で大幅な修正に賛成しました。

 他所の議会を傍聴した際には、首長がそのような暴言を吐いているところなどありませんでした。質問を真摯に取り組まず、脱線しながら答弁する井口市長のことをお伝えしたいが、とても残念です。

 市長がそのまま発した言葉を市民に知らせることは、議会報にとってタブーみたいです。「市議会だより」が他所の自治体に送られ、読まれると恥ずかしいと思っているのでしょうか。市長の乱暴な言葉を晒したくないみたいです。

 まるで議会報は市長の親衛隊組織になっていると思えてなりませんでした。言論の自由という憲法での規定は、岩沼議会報にとって死語であります。

 議会報では議員が書いた原稿を重視することを念頭に、これまでの議会報を作ってきました。それは編集時点で揉めたときは作成者の意見を尊重するという規定ルールの元、作られてきた経緯があります。理論やルールにそぐわないので最後まで抵抗したが、数の力による言論の封殺だった。

 これじゃ~「市議会だより」は、読まれなくなるよ。

コメント (2)
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