毎年7月下旬辺りで梅雨明けし、7月最後の週末に海へ行かないと海水浴が出来ない夏でした。8月に入ると海水温が下がり波も高く、中年にとって海水浴は辛いものですが、20歳代はお盆の頃まで海水浴が可能だった。
今年は梅雨明けが早く異常気象に思えましたが、いつもの夏が戻った気がします。2度目の梅雨入り状態の中、ヤマセが吹き夜になると半袖半ズボンは肌寒い。
肌寒いと言えば民主党は震災復興のための財源に「10兆円規模の臨時増税」を削除するよう求めています。震災復興には多額の財源が必要で、阪神大震災時の規模ではとても足りません。一体どこから財源を捻出しようとしているのか、また、原発事故の対応をどのように考えているのか理解に苦しむのです。
福島県産肉牛の放射能汚染に関し、今度は宮城や岩手県まで拡大し出荷停止の状況です。放射能汚染はこれからも新たな問題が発生してくることでしょう。この状態を把握しているのか疑問です。
宮城県は今年から「みやぎ環境税」を導入しています。実施されるまで多少の批判もありましたが、むしろ説明に奔走した村井知事の支持は拡大したように思える。増税は必ずしも国民の理解が得られないものではないと考えます。
民主党と政府は10兆円の増税をしない代わりに、NTTやJTなどの政府保有株を売却することで新たな“埋蔵金”とするのでしょうか。復興に時間は掛かり単年度だけならこれでも良いが、これではとても足りません。
試算ですがガレキ処理費用は宮城県全体で1兆円以上掛かると思います。また震災復興には防潮堤や灌漑排水の整備、海抜0m以下地帯の処置、除塩などの必要経費は数兆円掛かり被災者生活支援などを計上すれば10兆円は吹き飛ぶ。
そのほかに掛かるのが原発による補償で金額は計り知れません。最低でも10年以上かかる原発対応は見通しのめどさえ立っていないと言っても過言ではないでしょう。
宮城県は『宮城県震災復興計画』(第2次案・H23、7月)のなかで10年後の見通しを基に震災復興を策定しています。ライフラインの復旧のみならず、将来の様々な分野まで踏み込んでいます。しかし、金額の具体的な数値が出ていません。
お金が無ければ復興なんてあり得ないし、ここの市長も「国が、国が」を連発するだけでしょう。
国と一緒で、絵に描いた餅にならなければと思う。