すとう功の周回遅れ

元駅伝選手の「いろんなことに走り続けます」

野菜高騰は震災と関連

2011年07月13日 | ブログ

 野菜が全般的に高いと思いませんか、キュウリは昨年の3倍くらいの高値ではないでしょうか。これは震災の影響かも知れません。岩沼市内にはキュウリのハウス組合があり岩沼産キュウリとして生産していました。

 岩沼産キュウリは海岸部(玉浦地区)と山間部(千貫地区)の2地区で生産されています。今回の震災で海岸沿いは壊滅状態で今年の生産が見込まれていません。

 ハウス生産農家は天候の影響を受けにくいが、豊富な水量がなければ生産することができません。玉浦地区は地下水が豊富でハウス農家としては好条件です。

 宮城県内は震災影響を海岸沿いの農家が軒並み津波で被害を受けました。豊富な水量(地下水)の条件は主に海岸沿いにあり、その野菜が出荷できない。

 高騰の原因は他にもあり ①害虫が多く発生、②梅雨明けが早い、③放射能被害で作付け意欲を無くした、④節電で冷蔵庫の使用が制限されている、等々です。

 農業関係者に聞いたところ、最近農作物にハエなどの害虫が多いとのことです。新聞報道でも被災地にハエが多くいると報道されていますが、4ヶ月経ても害虫の影響は野菜に飛び火しているようです。害虫は野菜の中身を食べますので、商品価値がなくなり出荷できません。

 また、梅雨が早く明けたことで野菜の焼ける現象が発生し出荷できないとのことです。そして放射能被害は様々な影響を及ぼしました。今年自宅の庭は野菜の作付けが少ないのです。農家の方も意欲を無くされた方がいらっしゃるようです。

 葉物野菜は冷蔵庫の使用が不可欠なので節電の影響はここにもあると聞きます。必要量も十分確保できない状態ですが、保管や輸送には冷蔵が必要です。

 全農宮城のホームページには多くの野菜が海岸部で作られています。仙台中央卸売市場では来週からだいこん、キャベツが値上がりすると予想されています。

 宮城県のホームページには農産物の放射能測定結果が掲載されています。3月28日の測定結果は小松菜などの葉物野菜に基準値(ヨウ素2000/セシウム500ベクレル)以下の放射性ヨウ素(623、9ベクレル)とセシウム(119、8)が検出されている。

 半月後の4月13日は測定場所は違うもののヨウ素(103ベクレル)、セシウム(40ベクレル)共に下がっています。最近では「不検出」の文字が多くみられる。

 福島産牛肉に基準値以上の放射能が含まれていたことが判明しました。それも3月12日の水蒸気爆発後に外にあったわらを食べさせたようです。色んなことに影響がある大震災だが、農業関係者の言葉が耳に残った。

 国が平静を装った水蒸気爆発は、原爆そのものだ。


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