すとう功の周回遅れ

元駅伝選手の「いろんなことに走り続けます」

ごみに関すること03

2010年07月26日 | ごみ問題

 2市2町の亘名には焼却施設が2ヶ所あります。一つは名取市、もう一つが山元町にあります。そして最終処分場が岩沼と亘理町にあります。皆さんは、ごみ問題の中で「焼却施設」が重要だと思っていることでしょう。

 現状の焼却施設(名取市)は老朽化していますが、機械ですから改修すれば使用することは可能です。ただ、相当古くなっていますから闇雲にお金が掛かる場合が想定されます。

 私が問題視しているのは、最終処分場です。あと少しで満杯状態なのですが、長く持って平成26年迄かなと考えています。ここは日々棄てられるだけなので、改修のしようがありません。

 最終処分場は待ったなし状態です。焼却された灰や不燃物は必ず出てきますから最終処分場がなければ、高いお金を出して処分費・運搬費と共に他所へ依頼するしかありません。

 引受け先は少ないのが実態です。条件良く引受けてくれる所は遠方だったり、費用が嵩んだりと、良いことは想定されません。そうなれば結果的に2市2町民に負担がのし掛かることになります。

 最終処分を変な業者に頼んだりした場合に、不法投棄などの原因になりますから確実で、信頼性のある業者だと費用も嵩むのです。

 広く大きな最終処分場は仙台市を行政調査したときに感じました。100万人都市でありながら、富谷町と共に広域連携化し最終処分場を今後70年間心配しなくても良い施設を作ってありました。 これは感動でした。

 亘名の懸案は最終処分場をどうするかです。これによって焼却施設の計画が変ります。焼却施設は環境重視の解釈もあると一昨日書きましたが、最終処分場の容量で焼却施設の設計が大きく変ります。

 亘名が計画している最終処分場の容量は、仙台市が灰で棄てたと想定すると1年半も持たない小さな処分場です。これをスラグにして環境重視ということにすれば15年分の計画なのです。 とても小さい。

 なぜかというと、スラグは灰のままで棄てた場合は、約半分の容積になります。その内スラグの70%は再生可能な材料として使用することを謳っているからです。つまり灰で棄てるのに比べ15%迄少なくなります。

 再生可能なスラグはアスファルトやコンクリート2次製品に使用するのです。しかし、再生方法が確立していません。つまり、スラグを再生利用しなければ、ただ同然で棄てるだけになります。

 費用を掛けて作った処分場は15年持たないし、計画が実行できないことになります。当初考えていた計画が狂うことは目に見えています。私は他にも解決法が見いだせない状態でとても懸念しています。

 亘名の懸念はそれだけではありません。(続く)


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