ゆうゆうの教会便り

私の教会のこと、教会生活をボチボチと・・・・

「訴えられた王」

2016-03-07 11:24:48 | 説教
レント(受難節)第4主日礼拝の説教
テキストは「ヨハネによる福音書」18章38節b~19章16節
タイトルは「訴えられた王」でした。





イエスに処刑されるような罪を見いだせないピラト、自分の決定でイエスを極刑にしたくないピラト。
「罪を見いだせない」「代わりにバラバを十字架に」「あなたたちの手でイエスを処罰したらどうか」
イエスと、館の外のユダヤ人との間を右往左往するピラト。
十字架につけられる前のイエスと最後に言葉を交わし「審理とはなにか?」とイエスに問われたピラト。
夜の闇は深まる・・・・群衆は多分松明をかざしてピラトの館を取り囲んでいたでしょう。
眼前に絵巻物を見るようなドラマを見るような臨場感を持って説教をお聞きしました。

最後に、ユダヤの民は皇帝しか王はいないと自分たちの神を捨てて、ピラトは民衆の反逆が起きた時の
ローマ皇帝への失点を恐れて、イエスは十字架につけられました。
それは神がお定めになったことだったのですが、この夜、すべての人は混乱の極みにありました。

祭司や律法学者、烏合の衆のユダヤ人がいるのになぜピラトが罪人の、十字架刑執行人の代表なのか?
使徒信条を唱えるたびに「ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け」という箇所が気になっていました。
今日の説教で、私たちの内なるピラト(的なもの)に気づかされました。
そして、あの主を売ったユダも兵士も祭司も律法学者も含めて、そして私たちもキリストの執り成し、
キリストの恵みに与れるのだと分かりました。
ピラトは象徴として使徒信条に登場しているのでしょう。


ちょこんと枝に止まった<オナガ>
目の周りが黒いのでキャッチライトが入りにくい野鳥です。

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