その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

冬の装い

2019-11-14 06:15:49 | 転職

飯豊連峰も冠雪しました。

物々交換で手に入れた「渋柿」を30個ほど、夜なべして皮むきし、吊るす糸が無いので縄をなって朝仕事で吊るしました。(まだ、コンテナの中には200個ほどの柿があり、はてさてどう処理したら良いものやら(泣笑)
『第2サティアン・テラス』の外で、モーニングコーヒーを飲みにやって来た友人『ノロ社長』が「今朝の景色は最高だぞぉ~!」と雄叫びを上げておりますが、『夢屋農場長』は柿吊るしでそんな余裕はございません。いつものイレギュラーコーヒーを淹れて、ようやく朝の一服であります。勤め人時代に、ある施設の建設と開業作業の担当者として従事していた頃、半徹が続き、外の景色を眺める余裕も無かった頃を思い出します。本部から偉いさんがやって来て、「○×山も紅葉で色づいています。」という訓示の前振りに、窓の外を眺めて、開業から半年経ったという時の流れに気付いたっけ。『夢屋農園』の黒字転化に向けて、あくせくと働いている内に、外の景色を眺める余裕も失っておりますよ。


親父の残した植木は、負の資産であります^^;

農家が自宅に庭を持つということが、一時期のステータスだったのかも知れませんが、今は亡き親父が残した庭木は、残された息子にとっては、何の価値も無く、雪囲い作業は重荷でしかありません。2年ほど剪定もせずに雪囲いをしてきたので、枝は伸び放題。今年は畑作業に追われ、カラスウリの蔓まで絡んでおりますよ^^;
今年、第3、第4パイプハウスの材料を無償で頂いた『ヒコちゃ』は離農を決断し、お金を掛けて整備した庭木には雪囲いさえしないと言う。「見事な枝ぶりのアカキ(キャラ木)だけでも雪囲いのお手伝いをしますよ。」とハウス材料のお礼にと申し出てみたものの「息子には負の資産を残さない。息子が庭木を切ったと後から人に言われないように、私の時代に切るつもりでいる。」との終活宣言。見事な決断でありますなぁ。病床から「黒松と柘植は伐れ。」と言った親父に「まだ、俺が囲えるから切らなくても良いじゃないか。」と応えたのは私である…ならば、親父の『負の資産』と言う訳にもいくまい。少なくても自分の時代には伐らなくてはいけないとは思っているのではありますが、息子『ポン太郎君』に『男結び』を教えている自分も居る。晩秋にコーヒーと椅子を持ち出して、枝ぶりを眺めている。冬の装いを整えるには、このペースだと一週間掛かってしまうなぁ(笑)

コメント
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