( 梅乃宿ミニ樽 東京駅チカ「はせがわ酒店」) 2011/11/28 18:40撮影
■2011/11/28(月) 曇
新宿で二社目のカタログ制作打ち合わせを終えたのが、午後6時すぎ、帰宅の途に着くべく東京駅に向かった。 終日曇り空だった新宿もその分 クリスマスのイルミネーションが、師走まもない気分を盛り上げていた。
前回千葉・幕張の出張時もそうだったが、時間の無い中でも、東京に出向いた際に必ず覗くようにしているのが、東京駅・駅チカの「はせがわ酒店」だ。 さすがに日本を代表する酒販店だけに置いてある酒は、どれも名だたる銘酒揃い。 並んでいる棚を見るだけで、うらやましさでため息が出る。
それにしても会社帰りの日本酒を求めるOLで溢れているというのが、この店舗のシーンで都会ならではと言えようか。 併設の日本酒バーもカウンターに座っているのは全員若い女性だ。
私が棚を眺めていると いきなり4,000円近い「黒龍」の大吟醸酒四合瓶に手を伸ばし買い求めた女性もいて、レジは常時7~8名のそれもほとんど女性の行列状態だし、これは喜ばしい限りだ。
お店には、日本各地を代表する銘柄が並んでいて、気になるのが 「清酒発祥の地・奈良の酒は・・・いったい?」である。
長野「御湖鶴」と三重「作」に挟まれて、唯一並んでいた奈良県の酒こそ
梅乃宿の「季づくり生・純米吟醸」だった。
関西の日本酒自体がそう並んでない中で、これは地元の人間としても嬉しい。
そして店頭では、高知・酔鯨酒造が試飲実施中
もしかして土居杜氏かと思い、話しかけたら、「わたしは、寝かし専門ですわ~」と言われて笑ってた。
私が先日「高育(こういく)54号」(吟の夢)を飲んだばかりだと話しを切り出すと目を輝かせとても喜んでくれた。
この一番右緑ラベルが、酔鯨「吟の夢」純米とのことで、試飲してみたが、旨味がのっていて左の山田錦よりこっちが好みだ。
わずか15分ほど 名残惜しいがしっかり雰囲気だけ摑んで、駅弁を買って新幹線に飛び乗ったその夜の東京駅だった。
出張時にも合間を見つけ 旅心と酒心を失わないのが、決して自慢できることではないけれど自分流なのだ。
(寅)