( 旬の酒場「さむらい」 大阪市西田辺 ) 2012/6/15 10:00
■2012/6/17(日)
大阪・西田辺地上に10:00丁度に上がってきて、偶然にも発見したのが
開店祝いの花に飾られた 「さむらい」という店
旬の酒場・・・・ さむらい?
と店名に前置きがしてあるが、どれほどの旬なのか? 確かめてみようと
店の前まで行ってみたが 窓や入口は開放して開店の準備中。
「あの~」と 開いている入口からちょっと店に足を踏み入れてみた。
「すみませ~ん。 今日は12:00からなんですよ」と 諭される。
「いや、この店いつ開店したのか?って思って。 全然こんな店ができていると気づかなかったものだから。
それと 日本酒って書いてるけど どんな銘柄を扱っているか知りたくて・・・」と私
「1週間ほど前に開店したんです。 日本酒は、これがその銘柄です。」
と 若いお兄ちゃんにメニュー表を見せられて、驚いた。
うわっ! 全部凄い酒じゃん
それに 一番最初に 日本酒メニューが書いてある・
その手書きのメニュー表は、日本酒党の私にとって、想定外の嬉しい驚きだった。
最近のたいていの店のメニュー表は、生ビール>焼酎>ハイボール>チューハイ>ワイン
そして最後に遠慮したように 日本酒が書かれている。
その書いてある順番こそが、その店の店主の重要度の位置づけだと思っている。
▲ 四本の銘酒と開店前 普段着姿の宮本君
「良かったら 日本酒お見せしましょうか」と若いお兄ちゃんが、冷蔵庫から取り出し、
ずらりとカウンターに並べてくれた。
「ますます 気に入った。 お兄ちゃん、若いけどまさかここの店主じゃないよな」
「ええ、店主は裏に居て、私は二番目です。」
「ちょっと また後から来るわ」と MBSが来るPiEDRAに向かったのだった。
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そして・・・ ( 3時間半後 PiEDRAを後にし、再び来店。)
今度は営業中で、 マスター(店主)と先ほどのお兄ちゃんがいた。
私は、日本酒「鷹勇」辛口とタコブツを注文。
マスターに「玄人顔負けの日本酒をセレクトしているけど 以前日本酒の店に居たの?」と聞くと
「えっ、そうなんですか? 実は、日本酒は、酒販店さんにお任せして入れてもらったので・・・」
との回答に少し拍子抜けしたが納得。
「だよな~ 鳳凰美田に 磯自慢 そしてIWCでメダルを獲得した瀧澤
それに鳥取の銘酒 鷹勇だもんな~ こんなナイスセレクトは
相当な通しかできない。 酒販店なら納得。 」
何かの一つ覚えみたいに 八海山や十四代に田酒さえ置けばいいと思っている店もある中で、
これら私好みの銘酒が ここ西田辺で味わえるなんて、何とも嬉しい発見だ。
「次回の西田辺バルには、是非出てください。もちろん日本酒をメニューに入れて」と私が言うと
「ええ是非、出たいと思っています。」との返事だった。
(もずく・タコブツと「鷹勇」超辛口純米)
楽しみな店の出現に やりようによっては、こだわりの日本酒を飲ませる店として
先々注目される店にまでなるかもしれないと思った。
私は、できれば銘柄を回転させるなどして、もっと銘柄を入れ替えてもいいと
手元の裏紙に 北は「伯楽星」から南は「旭菊」まで20銘柄ほど書いて渡した。
「凄いすね~ お客さん」
後ろで、飲んでいた男性3人組から こいつ何者? みたいな目で見られたが、
私としては、美味しい日本酒が西田辺の地で飲めるのなら文句はない。
その3人組 燗酒はできないのか? と この季節に聞いていたが、
それ用の日本酒は用意して無くて、スミマセン とマスターが謝っていた。
そんな燗を要望する声に 私なら「清泉(きよいずみ)」の雪(普通酒)がおすすめだ。
無理なら 「黒松剣菱」置いたらどうだろう。常温でも 燗でも ひやでも 万能だ。
ところで 感じのいい若いお兄ちゃんの名は、 宮本君。
出身は、九州は福岡・大宰府なんだとか
今日の平清盛の舞台が、たまたま大宰府だったから これもかなりの偶然。
菅公(天神様)の御引き合わせみたいだ。
銘酒との新たな出会いは、ある種「神がかり」
「突然 素敵な人」とはなかなかいかないが、思いがけず 素敵な酒
これは充分ありうることだ・・・な
飲食業界には「お店は客が育てる」「客が客を呼ぶ」という名言があるが、
レベルの高い日本酒を曲がりなりにも一義に置いているこの店は
これから伸びる可能性がある。と私は見た。
マスターと宮本君、日本酒にも詳しくなってね
(寅)