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知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

生活保護に関する謝罪会見から学ぶ。

2012年05月26日 | 国家論
前々回、高額所得者のタレントの母の生活保護受給問題は、
 法的に問題であること
については、ふれました。

その件で、謝罪会見がありました。

おそらく弁護士のアドバイスで、
 謝罪会見
をしたのだと思います。

黙殺では済まない状況になったからです。

これは、ネットの力といえます。
メディアの点は、またいつか書くとして、
今回は、リスクマネジメントについて。

リスクマネジメントは、
 これからのネットの時代
では、
 かなり重要となるはずです。

今回もその一例。

問題発覚後、すぐに、
 報道された内容は事実です。
 私がもう少し、母の状況を把握していればよかったのですが…
 これからは、私が母の面倒を見て、しっかり親孝行をしていきたいと思います。
 つきましては、母が受給したお金については、皆様の税金ですので、お返しいたします。
 さらに、この度、ご迷惑をかけた○○市に対し、わずかながら寄付をさせていただきます。
 また、困っている方はたくさんおられると思いますので、私の力でできることは、
 なんでも協力していきたいと思います。
 私は笑いを届ける仕事なのに、家族の生活を満足にしていなかったことは、残念でなりません。
 配慮が足りず、申し訳ありませんでした。

と、サクッと返還の意思表示と、寄付をする。

これで、丸く収まり、さらに、美談になっていたわけです。
本心でなくても、この方が、タレントの価値が上がるので、よいわけです。
これが、「戦略」です。


今回のまずかったポイントは二つ。
 対応の遅れ

 権力を使い、責任逃れの雰囲気を出したこと。
 
読みが甘かったということにつきます。
おそらく、事務所の弁護士もここまで深刻になるとは、読み切れていなかった。
 リスクマネジメントが不十分だった
わけです。

そのタレントは、今回のことで
 イメージが一気に悪くなった
ので、
 今後、かなり厳しくなる
と思います。

リスクマネジメントが甘いと、大損をすることになります。

このタレントのCMが引っ込められました。
これは、違約金が発生する可能性があります。

さらに、お金系の冗談を言うことが難しくなりました。
 なんとなく、生活保護費を一緒に着服していた
というイメージがついて回るからです。

親が生活保護を受給していた事実よりも、
 その後の対応がまずかったことの方が、ダメージが大きい。


 あまり親の生活のことは把握していなかったので、このような事態になりましたが、
 今後は、私がすべて面倒を見て、親孝行をしていきます。
とクールに答えておけば、
 過失
ですんだものを、
 不正受給でない
 政治家の売名行為だ
などという、どうでもよい反論やメディアの援護のせいで、
 故意に受給していたようになり、余計にダメージを負った
ということ。


これは、人生において、かなり勉強になります。

何かミスをしたら、速やかに行動する。
どういう行動を取れば、一番ダメージが少ないか。

さらに、 
 ひょっとして、この苦境をうまく乗り越え、
 さらに利益につなげる方法があるのでは?
と知恵を絞る。

 企業の不祥事でも、製品管理の徹底を謳い業績を伸ばすケース
があります。

これも、リスクマネジメント。

一番悪いのが、
 隠す
ことと、
 責任逃れ
をすることです。

 私も寝ていないんだ!
という逆切れが最悪なのは、いわずもがな。
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