巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

鹿児島県薩摩川内市  新田(にった)神社の大樟

2014-01-02 | 鹿児島県

九州第二の大河、川内川右岸の小高い神亀山(高さ70m)に鎮座する新田神社の大樟。 

薩摩川内市は、薩摩半島の根元、東シナ海に面した自然豊かな地方都市。 

新田神社は肥後オレンジ鉄道上川内駅の南約1km、神亀山(高さ70m)の山頂にあり、ニニギノミコトを祭神とし、かつて、薩摩国一の宮として呼ばれた風格を今でも残しています。

境内への長い石段参道の上部、境内に近い右手脇、朱の柵に囲まれ、主幹を途中で失った巨古樟が聳え立つ。

七五三縄を巻かれた根元は既に向こうが見える程のがらん洞・・・、地上2mの主幹には「大穴牟遅神(おおなむぢのかみ)」の像が刻まれて居るらしいが確認できなかった。

苔むし、シダ類が寄生する巨古樟は樹齢2000年と伝わって居ますが約800年足らず、目通約10m・・、相当痛みが酷く行く末が案じられます。

かたや、参道左脇にもかなり大きく、こちらはまだまだ元気な大樟が聳えて居ます。

本殿脇から、「天孫ニニギの陵」 と言われる「可愛山(えのやま)陵」への参道途中にも、すっかり骨川筋衛門に成り果ててしまったような巨樟が立ち尽くしていた。

信仰の山だけに、手つかずの巨樟の森として残ったのだろう。

撮影2011.12.19