志々島へ大楠を撮影に行き、その帰り道にちょっと足を伸ばして観に行った「室浜のシンパク」。
室浜は瀬戸内に細長く突き出した荘内半島の北側を行く県道232号線、最奥突きの小さな漁村。
後ろに迫る山と前に広がる瀬戸内の海との狭い平地に20戸ばかりが軒を寄せ合う。
シンパクは集落の入口、室浜大明神の社殿、神社だから社殿だろうが?その実古い形を残した御堂脇、大きく緑の諸手を挙げるように起ち上がって居る。
シンパクの巨木は株立ち四分幹、内一本は既に立ち枯れ、残りの三本に緑の葉をつけて居るが・・・とても樹勢旺盛とはいかない様子。
其れでも堂々たる株元には「しめ縄」替わりの魚綱が巻かれ、目通り約7m、樹高約8m、樹齢は不明です。
またこの地は浦島太郎縁の土地とされ、前の浜は太郎がよく釣りをしていた浜で「不老の浜」捕呼ばれて居る。
しかし風光明媚な伝説の土地も都会から遠く離れて、もはや限界集落・・・
撮影2010.9.25