名古屋城より南へ約7km、市街地に往古の杜を持つ熱田神宮が有る。
熱田神宮は三種の神器の一つ「草薙の剣」を祀り、景行天皇の43年(113)創建とされる国内でも名だたる古社です。
熱田神宮の樹林には楠の巨木が多く「熱田神宮の七本楠」として有名だそうですが、そのうち参拝者が見れるのは三本だけ、残りの四本については一般参詣者が見ることの出来ない場所に有るようです。
そんな中、誰の目にも留まる大楠がこれ、手水舎傍らに大きく木柵に囲われ、熱田神宮の神木だとされています。
弘法大師お手植えだとされる楠で樹齢1000年以上、目通り7.7m樹高20mとなっています。
愛知方面では、なぜだか株元が大きく膨らんだ巨楠が多いのですが、この楠も例に洩れずこんな状態・・・・、下部がぽっこり膨らんでいます。
ぷっくりお腹の胸には神木である証の注連縄、根元の洞の前には小さな柵が設けられ中に鶏の卵が2~3個・・・・。
この大楠には神の化身の蛇が住み着いていて卵は食事に置かれているようです。
奈良三輪大社では巳の杉が在って同じように卵が置かれているのを見た。
たまたま上部で切り込まれた枝の洞から首を出し、こちらを窺っている蛇に遭遇。
根元の洞からこの枝まできっと洞が貫通しているのだろう・・・・、また蛇はこの1匹だけなんだろうか??
この蛇を見ると何か良い事が起こるそうですが・・・、蛇には出遭えたけど、不信心の僕はどうなんだかでした。
撮影2009.8.29