関西人の僕にとっては馴染みの薄い東海地方山中、JR静岡駅付近から大井川源流部の寸又峡近くを結ぶ国道362号線、途中、久能尾(きゅうのお)で県道32号線に分れ約4kmばかり。
斜面に駿河茶の段々畑が波打ち、僅かばかりの集落の軒並み見おろす高台にこの大銀杏が君臨している。
高台の頂上には赤い鳥居が数本建ち並ぶ小さな神社の祠が有り、この公孫樹は神木とされて居る。
いや、もしかしてこの公孫樹の下に神社が勧請されてきたのかも???
目通り8.3m、高さ約20m、長閑な周囲を見渡す様に小高い丘に孤立している。
主観の株下には少し立腐れは見られるものの何本もの太枝を触手の様に伸ばして樹勢は旺盛。
少し根上りした根脈がまるでオブジェの様に地表に浮き出し力強さを見せつけている。
命をつなぐ無数の血管のようにも・・・・・
僕の訪れた11月後半、公孫樹の黄葉はまだ少し進みだしたばかり・・・・。
あと1週間も遅ければ見事な黄色に染まって居たのだろうに。
撮影2009.11.22