何としてもこの楠の巨木に遭いたくて出かけた今回の九州気ままな一人旅。
感動の新しいうちにこれだけはどうしてもUPして置かないと・・・
前日の夜泊まった薩摩川内のホテルを朝早くに発ち、あちこち4~5箇所撮影しながらこの姶良市蒲生町に着いたのはちょうど昼飯時。
その日は良い天気で師走の中頃とは言え南国の強い光で正面からはちょうど逆光・・・。
直ぐ近く、がらすきの駐車場に車を捨て置き蒲生小学校横に明るく開けた長い参道の奥、一段高い境内左手にこの大楠は鎮座している。
それは植物を越えた別の生き物のようです。
日本最大の巨樹だと言われるこの楠は目通り24.2m、根回り33.6m、根回りといわず幹や枝にまで着生植物を一杯に纏いまるで命そものが蠢いているようにも見え、誰もが神そのものを感じるに違い無いほどの圧倒的な存在感にみなぎっている。
樹齢1500年、遥か気の遠くなるような昔に芽吹いたこの楠は、蒲生八幡神社約900年前の創建時にはもう既に大木になっていたのだろう・・
周囲は一段上がった見学用の木道に囲まれ保護をしているがそれでもこの存在感は特別、圧倒するような巨大さで、最早僕の超ワイドレンズでも手に負えない。
根元には大きな洞が有るようで正面には人が立って入れるほどの木製扉・・、その奥は8畳敷きの空間が有るという。
特に目を見張るのはどっしり大地を捕まえるその力強い根元が脈々と波打つ・・・・。
着生植物を一杯身に纏った生有る巨岩とでも云うべきか
合間から覗く樹肌はまるでタイルでも貼ったように見える・・・・因みに根回り33mは畳70畳敷きにも匹敵するという。
国の特別天然記念物に指定され、まだまだ樹盛に衰えは見えない。
撮影2011.12.19