巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

伯耆の大シイ

2010-09-08 | 鳥取県

地図で見る限りは、前回紹介の大日寺大銀杏とは山一つはさんで隣同士、近場の奈良や滋賀辺りなら少々の隘路もヘッチャラなのだが遠方に来てまで無理はしたくないとバカナビの指示どうり県道まで戻ってうんと大回りで琴浦町浦安にと入る。



県道238号線に乗り換え加勢蛇川沿いの長閑な田園風景の中を遡ること約1.5km 、道路の左手にそれとわかる看板も出ていて駐車スペースにも困らない。


朝から降り続いていた雨も降りやまずとも小降りになっていた。




小高い春日神社の石段を登ると小雨の中に鬱蒼とした大きな樹冠の「伯耆の大シイ」が片方の斜面に身を乗り出すようにたたずんでいる。



さすがに国天、推定樹齢千年、周囲11.4m樹高15m,枝張り東西30m、南北22m、島根県の志多備神社のスダジイとともに日本一と云う事になっているのが頷けるが、近年京都府の舞鶴湾に浮かぶ無人島でこれら以上のスダジイの巨木ガ報告されている。


そちらも見てみたいものだが、未公開の無人島ということなのでどうしようも無い。


話は戻ってこの伯耆の大シイは太短い主幹は地上直ぐ近くで数本に分かれうねりながらせり出すように伸び、樹肌はあの椎の木特有の凄みの有る奇怪な感じがする。



其の樹齢にも係わらず余りにも樹勢が盛んで根元近くからの大量のヒコバエで主幹の周りを取り囲み、いささか見栄えが悪くなっている。


雨の上この始末では納得出来ず、是非とも再度の訪問をしたく思っている。



この辺りはあの伯耆富士と呼ばれる大山の北東部山麓に有って、この樹は新日本名木百選にも選ばれている。



撮影2008.9.21