巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

藤和の大将軍杉

2009-10-14 | 兵庫県

 


  


播但有料道路の終点、和田山ICからR312を少し南進最初の信号で右折すると写真のような景色の中を一直線にのどかな道路が西方の山並みに向かって伸びている。



この一本道を道なりに駆け上っていくと藤和峠を越えて藤和集落へと至る。



峠を駆け下り暫く進むと目の前にひと機は際立つ大杉が見える。


道路は広く車は殆ど通らないので駐車には全く困らない。



目の前に近づいてみると、その圧倒的な枝ぶりの迫力に身じろぎせざるを得ない。



主幹の正面には檜皮で造った大扉があって鍵がかけられています。



中には小さな祠でもあるのかと思ったが、大きな洞があって腐敗を防ぐための措置だそうですが?何のための鍵なのだろうか??



大将軍杉と呼ばれるこの大杉は、丹波国佐治山垣城主の足立遠政の長子、足立藤和(とうわ)がここに隠れ住んでいたことがあり、自分より先に仮住まいをしていた藤原正司(まさつかさ)がいたことを知りました。藤和は正司が自分の遠い祖先と同じ姓であることを因縁に感じ、正司の墓を「大将軍」と呼び杉の木を植えて神木と崇めました。その杉が生長して今の大将軍杉になったそうです。(この項表示板丸写し)



迫力のその大枝は12本に分かれ、それぞれ直立して空を目指すがごとく聳え立っていて、集落の守り神として崇められているようです。



推定樹齢約650年、根周11.6m、目通り8.4m、樹高約35mとなっていて一木で森の形を成すがごとし。


撮影2009.7.4


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