巨樹、巨木巡礼

僕が訪ねた大きな樹を紹介していきます。

岩座神(いさりがみ)の千本杉

2009-10-05 | 兵庫県

 




この杉の有る多可町は兵庫県のちょうど中程、丹波山系に囲まれた田園の広がる静かな里山地域です。


前回紹介した特殊な樹形の杉がこの地の岩座神(いさりがみ)地区にも在って兵庫県の天然記念物に指定されています。


妙な事にこちらの杉より格段の迫力有る珠洲市新宮神社の大杉は石川県の指定をはずれ、珠洲市の天然記念物に指定されているに過ぎませんが・・・・・。



 R427で北進、多可町役場を越え、途中から国道より枝道を山中に約5kmで棚田の美しい岩座神の集落に着く。


この難しい読みの「いさりがみ」は集落の上方に有る「塔の石」と呼ばれる「磐座(イワクラ)」が語源のようで、「いわすわりがみ」が転訛したものだそうですが、とても難解地名です。



千本杉と呼ばれるこの大杉は集落の最奥に在って,まるでこの里山を静かに見守る様にたたずんでいます。



岩座神(いさりがみ)の千本杉は幹周/3.0m、樹高/14m、樹齢/不明、巨樹といえる程のものではないが、その珍しい樹形ゆえの記念物指定だとか。



周りの杉林は普段見慣れた杉が立ち並ぶ中、この杉の木に何が起こったのだろうかか??



樹幹6~7mのところで多岐に枝分かれして、箒を逆さにしたような形状は「千本杉」の名で呼ばれている、しかしあの珠洲市 新宮神社の杉を見てしまうと少し弱弱しく見えてしまう。


尚、熊本県の阿弥陀杉も同様の杉として知られていたようですが現在では主幹が欠損、全くその姿をとどめていないとか??。





撮影2009.7.14


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