熊野路の巨木を訪ねてR169とR42は何度と無く走りぬいてきた道ですが、それだけ僕にとってこの地域は特別なものです。
何か現代人が遠い昔に置き忘れてきた精神的な物をしっかり残してくれているような気がする地域です。
R169、R309と走りぬいて熊野市飛鳥でR42に突き当たる、その信号をを左折走ること約5分、小又川沿いの道を上流に向かってどんどん進むと民家が途絶えて山道になるが、暫くすると左手崖上に異様な枝振りの杉の樹らしからざる巨杉に出遭う。
崖地を登ると巨杉の前は小さな平地になっていて、根元の小さな祠と小さな石室には小さな地蔵が祀られている。
ひとつは乳地蔵、その名の通り子育ての・・・・・もうひとつは、鎌地蔵、山仕事のお地蔵様だそうです
真っ赤な派手な幟が何本も立っていて今でも、しっかり信仰の対象になっていることが伺われます。
幹周り凡そ5m、とそれほどの巨樹ではありませんが、枝振りがまるで松の様の広がって杉の木としてはズングリムックリな一寸異様な姿です。
裏側から眺めて見ると大きな洞が口を空けていますが、そんなことにはお構いなしに樹勢は良く、まだまだ元気な様子でした。
地蔵の目印に杉を植えた物なのか??、杉を祀る地蔵を置いたのかは解らないけど・・・・。
撮影2008.11.15