滋賀県湖東の穀倉地帯、いまは東近江市、旧八日市市は、蒲生野と呼ばれて、古代から良く知られた土地です。
この地の昭和町、民家と町工場に囲まれた県道沿いに、この「椋の木」の巨木が単木立ちしている。
葉をすべて落とした梢を天空に突き刺し、冬の鈍い光に巨大な白い木肌をさらしている。
根元の周りには金網フェンスで囲われむやみに根回りを踏み固めないように、大切に保存、育てられている。
この付近にはもう1本「東の椋」と呼ばれる巨木があったようだが、現在この「西の椋」だけが残っている。
樹齢約650年、幹周り7.3m、樹高22m「ムクノキ」としては滋賀県最大クラス、すくっと単独で立ち尽くす姿は孤高の巨木としての存在感がすばらしい。
撮影2007.1.14