アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

金時草

2017年11月06日 | うちの庭では

マーケットで目についた金時草を買ってきて、サラダの食材として生食したところ、歯ごたえもよく、味も抜群で、すっかり気に入りました。金沢の伝統夏野菜で、沖縄ではハンダマ、熊本では水前寺菜と呼ばれ、地方ではなじまれた野菜とのことです。キク科の植物で、種ができないので、挿し木で簡単に増やせると聞き、水に差しておいたところ10日ほどで発根しました。来年の夏は、家庭菜園で栽培して、サラダの食材として利用することにしました。金時草の花言葉はありませんが、同属のギヌラのを借りて、「独創的」です。

初来日したイヴァンカ・トランプ米大統領補佐官に、「驚くほど美しい風景と文化の活気に感動しております」と、またそれは「日本の人々の逞しさと創造性でできているのだと思います」と言わしめました。都心の皇居など選ばれたとっておきの名所を数時間歩いただけで、日本の独創的美しさに感動することができたようです。これは彼女に限った話ではなく、日本を訪れた外人観光客共通の感想のようなのです。

長く海外で生活した私には、日本語の語彙の豊富さを特に感じました。英語での一人称は「you」ひとつで間に合いますが、辞書で調べると、日本語では一人称だけでも40ほどもあるそうです。相手の身分、その時の感情、その場の立場によって細かく使い分けるのです。豊かな語彙が「独創的」な俳句や短歌など「短い詩」を可能にしたと言えます。俳句の内容について、外国人に英語で説明を試みたことがありますが、どうしても長文になってしまいます。「お前は嘘つきだ。こんな短い詩の翻訳がそんなに長くなるはずがない」と言われてしまいました。

日本人とは、豊かな語彙を持つ「日本語で考える人種」です。豊かな語彙が、美しい景色、心地よい詩、深い精神性、奥ゆかしい道徳、感動を呼ぶ絵画や工芸品、豊かな民族性など、「独創的」日本文化の根源となっているのです。英語で考える人種は、けばけばしく、派手で、攻撃的になってしまうような気がします。中国語で考える人種は自己本位です。マレー語人種は友好的です。国語は、人種の人間性ばかりでなく、文化・民俗・景観に至るまで大きな影響をもたらします。最近日本語教育が軽視されているようで、気がかりです。

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