アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

隣のおじいさん

2007年10月23日 | 茎崎菜園
午後、茎崎菜園へ出かけました。今日の作業予定は伐採した雑草の片付けと、地面に散らかっているビニールシートや空き缶などのゴミの清掃です。作業をしているとおじいさんが現れ話しかけてきました。隣の畑の持ち主で、私の畑の直ぐ隣はこのおじいさんの弟夫婦、おじいさんはその隣の畑を作っています。
おじいさんは81歳、足腰が弱り杖をついて歩いています。畑造りは辛いのですが、戦後の農地解放で手に入れた自分の畑を放置できず、腰の曲がったおばあさんと通っているのです。それでも手が回らず、畑の半分を私と同じ年代の弟さんに作ってもらっているのです。息子さんはJRに勤め、あと10年で定年ですが、農作業は好きではないと嘆いておられました。
19歳で徴兵となり、福岡に駐屯しましたが、食料不足で農家の作業を手伝って飢えを凌いだそうです。小銃が兵隊2人に1丁しかなく、とても戦闘できる状態ではありませんでした。お兄さんも徴兵され沖縄で戦死されたそうです。幼馴染の親友は北支に派遣され戦死したとのこと。「兵器も無く徴兵され、皆死んでいった」とおじいさんは寂しそうにつぶやきました。

戦死者を 偲んでひたすら 土起こし
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