アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

イヌノフグリ

2011年05月04日 | うちの庭では
 庭の雑草が一斉に伸び始めました。その中にタチイヌノフグリが頑張っています。日本原産のイヌノフグリは環境省の絶滅危惧種に指定されており、うちの庭では発見できません。オオイヌノフグリは早春から良く目立つ青い花を群れ咲きますが、このタチイヌノフグリは余程気を付けて見ないと見落としてしまうほど小さな花を申し訳程度につけます。ひょろひょろとか細い姿ですが、そこら中に林立しまことにうるさい草です。名前の通り、二つ並んだ実が犬のキンタマに似ているということでこの名誉ある名前を頂戴しました。
 イヌノフグリの花言葉は「信頼」です。昨日パキスタンでアメリカ軍の特殊部隊が首都イスラマバード近郊に潜んでいたアルカイダの指導者、オサマ・ビン・ラディンを急襲、その日のうちに水葬してしまいました。オバマ米大統領は誇らしげに「正義が果たされた」と発表したものです。低迷していた人気を取り戻し、国民の「信頼」を取り戻そうとしたのでしょう。
 しかしパキスタン政府に断り無く、国家主権を犯してまで実行した今回の蛮行が正義なのでしょうか。国際警察を標榜するアメリカは「正義」の美名の下にこのような「不正義」を世界各地で繰り返してきました。オサマ・ビン・ラディンもアメリカの一国主義的行動に怒り、宣戦布告したのです。アメリカの利益に反する国・組織を強引に力で捩じ伏せようとするアメリカは多くの国の「信頼」を失い、その結果テロ組織の標的になったのです。
 将棋であれば「王将」のオサマ・ビン・ラディンを殺して勝ちとなりますが、世界の「信頼」を得る勝負は将棋のように単純ではなく、大局観が特に求められる囲碁の世界です。年老いて病身の彼を殺したとて勝利には結びつきません。一時的に溜飲を下げたに過ぎません。「失敗に学ぶ」機会を再び逃したアメリカの「信頼」はますます崩れ、アメリカ国民は一層のテロ脅威に曝されることになるでしょう。
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