ヒペリカムの花は寿命が短いのですが、その後に着く美しい赤い実は、切り花の材料にも利用され、長い間目を楽しめてくれます。挿し木で簡単に殖やすことができる丈夫な木です。花言葉は「魔除け」です。
今年は3年振りに新型コロナ規制から解放され、土浦市では3年振りに夏祭りが復活します。我が町内でも来月、子供達が奏でるお囃子に合わせ、家内の安全と繁栄を願って獅子舞が町内を巡ります。獅子舞は仏教と共に中国から伝えられた魔除けを願う芸能です。邪鬼を追い払うため、獅子は恐ろしい形相をしています。
4年派遣されましたスリランカには、各地独特の魔除けの仮面があります。我が家にある仮面は、眼球をニョッキと突き出し、大きな牙をむきだして口は大きく割け、頭髪には3匹のコブラが頭を逆立てています。如何にも恐ろしい身の毛のよだつような仮面です。怖がりました。怖がりました。私は説明しました。「昔は病院もお薬もなく、子供達が病気に罹り次々と亡くなります。お母さんはこれは悪魔の仕業と考え、お父さんに頼んで、家の入り口に悪魔を追い返す恐い仮面を飾ることにしました。しかし子供は亡くなります。お母さんはもっと恐い仮面を造ってとお父さんに頼みました。それでも子供は亡くなります。お母さんは、もっと、もっと恐い仮面を造ってとお父さんに頼みました。こうして仮面はどんどん恐くなったのです。恐い仮面は、悪魔を追い返すためで、子供を守るためなのだよ」
スリランカから帰国し派遣された石垣島では、住宅の屋根にシーサーが鎮座し、悪魔を睨み付け、追い払っています。瓦職人が瓦工事の際、漆喰と赤瓦の破片を使い、造ってくれるのだそうです。私も記念品のシーサーの壁掛けを部屋の入り口に飾り、悪魔から逃れています。シーサーの御利益を願い、自家用車のナンバーにも43を入れており、これまで重大事故からは免れています。