鹿島逆転Vへ小学生パワーに期待
セットプレーでへッディングするMF興梠(右から2人目)
雨が降りしきる約1時間の最終調整後、オリベイラ監督はぬれた髪も乾かぬ間に熱い言葉をはき出した。「明日は満員のスタジアムになって欲しい。(来日後)まだ1度も見たことがない。満員になればチームの勝利への力になる」。逆転優勝へ希望をつないだ清水戦の前日までに売れたチケットは約3万3000枚。カシマサッカースタジアムの定員まで残り約6000枚となり、指揮官は祈る思いでメッセージを残した。
最後の頼みの綱は「ちびっ子パワー」だ。ホームタウン担当者が前日29日から鹿嶋市、神栖市などホームタウンに指定されている5市の教育委員会に連絡。2年前からスタートしたホームタウン内の小学生がホーム戦を無料観戦できる「キッズパス」の制度を利用して、最終戦への来場を呼びかけた。同担当者は「当日に(観客数が)動くとすれば、子供たちになる」と期待した。
ちびっ子とはきずながある。今年はシーズン中を通して全選手がホームタウン内の全73校の小学校を訪問。ベテランも若手も外国人も分け隔てなく参加し、のべ1万2283人の児童と触れ合った。選手が先生役となってホームルームを盛り上げる姿を見た、心の病を抱えた子供が、教室の中に入れるようになったと後にクラブに連絡も来た。心と心の交流は最終戦を間近に控えた28日も行われた。
小学校訪問時には、いつも人気者だったFW柳沢はチームの思いを代弁するように言った。「明日はとにかく勝つしかない」。赤く染まったスタジアムが歓喜に揺れる瞬間を、子供たちと分かち合うつもりだ。 【広重竜太郎】 [2007年12月1日9時31分 紙面から]
鹿島マルキーニョス、古巣キラー発揮だ
鹿島FWマルキーニョスが古巣キラーの本領を発揮する。東京V、横浜、市原(現千葉)清水を渡り歩いてきたが、過去の古巣戦は17戦11得点と無類の勝負強さ。今年も3月の千葉戦、11月の横浜戦と2得点ずつを決めた。現在チームトップの13得点を挙げ、来季残留が濃厚のストライカーは「清水戦ということもあるし、逆転優勝もかかっている。100%以上の力を出す」と意気込んだ。 [2007年12月1日9時31分 紙面から]
鹿島、サポーターの力を借りて奇跡の大逆転優勝を狙う!
サポーターへの支援を訴えたオリヴェイラ監督
J1、J2とも1日に最終節を迎える。J1で首位・浦和と、勝ち点差1で追う2位・鹿島は11月30日、ともに地元の練習場で最終調整を行った。勝てば優勝が決まる浦和は、FW陣がゴール宣言。逆転での10冠を狙う鹿島は“自然体”を崩さず、サポーターの力を借りて奇跡を呼び込む。
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サポーターの力を借りて奇跡を起こす。決戦前日、オリヴェイラ監督は「満員のスタジアムが見たい。日本に来てまだ見たことがない。ここで声援を送ってほしい」と訴えた。
カシマスタジアムの収容人数は3万9026人。この日午後6時時点での前売り券販売は3万3000枚で、今季ホーム最多の3万6146人を上回る勢い。延長戦廃止後ではJ最長に並ぶ8連勝のチームを、満員のサポーターが後押しする。
そんなサポーターにとってはうれしい計画が進行していることもこの日、判明した。チーム関係者によると、Jリーグを通じJR千葉支社に成田、千葉両駅から鹿島神宮駅行きの路線開設を要請。「実現すればアクセスの問題は大きく改善される」と同関係者。現在、東京駅からは片道2時間かかるカシマスタジアム。早ければ来季から実現する可能性もある『アントラーズ・トレイン』が、チームに一層の勢いをもたらす。
一方フロントは、ここ数年、「祝勝会の準備をすると勝てない」というジンクスに配慮して優勝を想定した準備はしていないという。
この日、セットプレーなど最終調整。指揮官は「僕が指示を出さなくても選手たちは理解している」と自信の表情。10冠への気負いはない。自然体の鹿島が満員のスタジアムで奇跡を起こす。 (千葉友寛)
★チョ・ジェジン2日一時帰国
清水の韓国代表FWチョ・ジェジンは、欧州クラブ移籍準備のため2日一時帰国する。左ふくらはぎの故障で1日の鹿島戦(アウエー)を欠場。29日にはチームで送別会も済ませているという。この日の練習後には「清水を離れるのは残念だが、失敗してもいいからチャレンジしたい」と初めて移籍の意思を表明。イングランドなど6クラブとの接触を明かし、「もちろんイングランドです」と希望を話した。(三保)
古巣キラー・マルキ弾で逆転Vを
古巣との対戦を前に意気込む鹿島・マルキーニョス
“古巣キラー”の鹿島FWマルキーニョスがチームを奇跡の逆転優勝へ導く。すでにJリーグで5チームを渡り歩いたマルキーニョスは、今季もかつて所属した千葉、横浜戦で2得点を記録するなど、過去14試合10ゴールと古巣との対決に強く「かつてのチームメートがどのようなプレーをするか分かっているので、得点もできると思う」と話した。逆転優勝が懸かる1日の清水戦も昨季まで所属した古巣。それだけに「優勝が懸かっているし、100%以上の力を出し切りたい」と力を込めた。 [ 2007年12月01日付 紙面記事 ]
逆転か?鹿島、浦和情報封印
優勝がかかる最終戦を前に、繰り返しセットプレーの練習をする鹿島イレブン
鹿島のオズワルド・オリヴェイラ監督(56)は30日のミーティングで、清水戦の勝利奪取に集中することを確認。チーム側も観戦する鹿島サポーターに、携帯電話をオフにするなど、浦和戦の途中経過を見ないよう、前代未聞の要請だ。
スタジアムを挙げて勝利をつかみにいく。運営担当者がサポーターに対し、携帯電話のオフ、または試合終了まで使用しないように要請し、快諾されたことが判明。自力優勝がない鹿島としては、横浜C―浦和の経過は気になるところだが、ベンチ、スタンドに情報を入れず、清水戦勝利だけを目指し、プレー、応援する措置を取った。
苦い思い出がある。同じく、自力優勝がなかった03年第2S最終戦の浦和戦。終盤まで1点をリードし、あと数分を守りきれば優勝という状況が整った。だが、他会場の経過を耳にしたトニーニョ・セレーゾ監督が、試合終了を待たずに歓喜のジャンプ。それを目にした選手にスキが生じ、失点して優勝を逃した。
今回はオリヴェイラ監督の方針で、ベンチに途中経過を入れない。さらに、ハーフタイムの他会場経過も「ウチに有利に働く経過以外は流さない」(運営担当者)。サポーターには携帯電話で他会場の経過を入手しないように、電源オフを依頼する。
この日のミーティングでもオリヴェイラ監督は「2試合(鹿島戦と浦和戦)を頭の中で描きながらプレーするな。勝つことだけに集中しよう」と訴えた。清水に勝利して、初めて逆転優勝の可能性が生じる鹿島。勝利した末に知る浦和の結果とは…。 (2007年12月1日06時01分 スポーツ報知)
20人の記者達はそれぞれ毛色の異なる記事を書いてきた。
喜ばしいことである。
ここはJリーグ記録の九連勝でシーズンを締めくくって、この記者達を労おうではないか。
今日の試合とてもいい感じでした。
全員にMVP挙げたいくらいです。
横浜FCが頑張ってくれたのがよかった!!
室蘭大谷の宮沢選手が札幌に加入するって本当ですか!?