最高の相棒見つけた原口と大迫に期待
2013年03月14日 11時00分
【武田修宏の直言】Jリーグ優勝候補の浦和は新加入の元日本代表FW興梠慎三(26)が攻撃の起点になり、チームにアクセントをつけている。ボールを保持していない時もDFライン裏へ飛び出すなど、相手と駆け引きする動きを見せてマークを集め、他の攻撃陣のプレーを手助けしている。
その恩恵を最も受けるのがFW原口元気(21)だろう。興梠が相手マークの注意を集めることで、原口は前を向きドリブル勝負を仕掛けられるようになった。昨季までは1人で孤立する場面も多く苦しんだが、今季は興梠効果で原口のゴールとアシスト数はかなり増えるに違いない。
また鹿島では昨季J2得点王のFWダビ(29)が加入したおかげで、FW大迫勇也(22)が存在感を見せている。例えば、ダビが前線に張れば、大迫が引いてボールを受けるセカンドストライカーの役割を果たす。2人の連係と連動でDFラインを崩すなど、相乗効果を発揮し、チームとしても魅力的な攻撃を展開する。
大迫は本来ペナルティーエリアの中で勝負する選手だが、ダビがいることで勝負強さに磨きがかかり、プレーの幅も広がった。今季はかなりゴールを量産しそうだ。
最良のパートナーと巡り合った原口と大迫。今季は大躍進の予感も漂う。ぜひとも日本代表で見てみたい選手だ。
☆武田修宏:たけだ のぶひろ=1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から86 年に読売クラブ(現東京Ⅴ)入り。ルーキーながら11得点を上げ、リーグⅤに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉な どでプレー。00年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。01年に東京Ⅴに復帰し、同シーズンで現役引退した。Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含 めれば152得点を挙げた。87年に日本代表に選出。93年アメリカW杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。 http://takeda.at.webry.info/
ダヴィの加入で大迫に勝負強さに磨きがかかり、プレーの幅も広がったと語る武田修宏氏である。
開幕戦に於いてはダヴィのヘディングから大迫の得点が生まれ、第2節では2TOPが揃ってゴールを決めておる。
鹿島にとっては久々にストライカーらしい二人が2TOPを組むこととなったと言えよう。
ダヴィと大迫の連携が更に深まれば、向かうところ敵無しとなるのでは無かろうか。
一方、ダヴィに追い出されるように浦和に移籍した興梠も良い相棒と認められておる模様。
相方を立てる姿は、本格派のストライカーのプレイでは無いが、結果的に得点が入り勝利に貢献するのであれば、それは良い結果であろう。
ストライカーの共演が相乗効果を出しておる鹿島と、特殊な役割分担にて得点を捻出しておる浦和の対戦は5月11日である。
この試合にてゴールを決め大迫の存在感を世間にアピールするのだ。
楽しみである。