室蘭大谷、PK発進…全国高校総体
◆全国高校総体第3日 ▽サッカー1回戦 室蘭大谷2(PK5―4)2山形中央(30日・白水大池公園) サッカーは室蘭大谷がPK戦で山形中央(山形)を下した。エースストライカー・宮沢裕樹(3年)の1ゴール1アシストで残り2分で2点差を追いつき、PK戦を制して04年以来3年ぶりの総体白星を挙げた。31日、2回戦では丸岡(福井)と対戦する。
初戦の緊張も相手のマークも北の怪物・宮沢は最後に克服した。2点ビハインドの後半33分、PKを冷静にゴール左に流し込んだ1分後、左サイドのFW柿本隆(3年)にスルーパスを通して同点弾のおぜん立て。「時間がなかったので焦りはあった。ただ(柿本)隆との関係を意識して点を取ろうと思っていた」北海道予選準決勝から3試合連続ゴールを含む1ゴール1アシストで、エースがPK戦での勝利を呼び込んだ。
北海道より10度以上は高い気温33度に、チーム自慢のサイド攻撃が影を潜めた。宮沢は山形中央の高めのDFラインにプレッシャーをかけられて前線に上がれない。後半1分、20分と失点。相手の術中に陥りかけたが、Jリーグ5クラブが注目する男は勝機を見逃さなかった。「気持ちを切らさないように声をかけ続けた」主将として声をかけ続け、同時に前に上がることで活路を開いた。
今大会で1、2を争う注目株。後半4分には左サイドを抜け出して豪快に左足を一せん。シュートはポストを叩いたが場内は大きなどよめきが起きた。開会式では日本サッカー協会の田嶋幸三専務理事が来賓として出席。席上アジア杯を4位で終えた日本代表の課題を口にした。「失敗を恐れずシュートを打つこと。そういう選手を求めています」この言葉はまるで宮沢に向けられていたようだった。
前回選手権では3回戦で作陽(岡山)にPK負け。ジンクスを打ち消す意味でもこの勝利は大きかった。「PKでも勝つ。こいつらにはすごい意味がある。次も試合できるしね」と結果が出て加藤栄治監督(50)も満足顔。2回戦の丸岡戦では192センチのセンターバック梅井大輝(3年)とのマッチアップは必至。文字通りの大きな“カベ”を突破してこそ、逸材の価値がはかれる。(2007年7月31日10時08分 スポーツ報知)
一ヶ月ぶりの宮澤くん情報。
北の怪物とは大物である。
2点差を詰め寄る1G1Aはその名に恥じぬ活躍であろう。
そしてPK戦での勝利。
勝者としての階段を上っているのである。
鉄砲百挺程の攻撃力と考えたい。
迎え入れるには港が必要であろうか。
幸いにも鹿島には十分な港も舟もある。
安心して天下を共に取ろうではないか。