家人(大)の祖父が亡くなった。
年齢的には天寿をまっとうした。
そう言ってよい歳だった。
亡くなったのは、
すでに亡くなっている妻が亡くなったのと
同じ日だった。
亡くなる数日前、
顔見知りの老僧の夢枕に立ち、
「お経を読んでくれ」
そう言ったそうだ。
そして、次の日の朝、
家人(大)の祖父もまた、
「坊主がここ(病室)に来た」
とつぶやいた。
あるいは孫の一人は、
夢の中に祖父が出てきて、
「今から49日間の旅に出る」
と言われた。
以上の出来事を、
どう受け取るかはその人次第だ。
ただ、そういうことがあったのだ。