山で間伐を行うのは、
木を間引くと同時に、
太陽の光を森の底まで届かせるためである。
日差しが届けば、
そこに広葉樹が生えてくる。
広葉樹の葉は秋になると落ち、
やがて腐葉土となり、
豊かな土壌を作る。
間伐に続いて行われるのが、
枝打ちだ。
なぜ枝を落とすのか。
これには二つの理由があるという。
一つは幹は枝があるとそこから細くなってしまう。
それを防ぐためだ。
なるべく真っ直ぐな幹の方が、
良質な木材となる。
もう一つは木を引き締めるためだそうだ。
間伐が終わると、
木にとっては育ちやすい環境になるため、
光合成を盛んに行うべく、
枝や葉を伸ばそうとする。
しかし、そこで枝を落とされると成長がストップし、
年輪と年輪の隙間が狭くなる。
実はその方が木材としては良質なのだ。
上記は、
東京チェンソーズの青木亮輔さんから聞いた話である。