友人と自由が丘でお昼を食べることになった。
生後6ケ月後の赤子連れなので、
店は相手に選んでもらうことにした。
予約したと連絡があったのは、
『ブルーブックス カフェ』
あの『ブルーノート』がプロデュースするカフェらしい。
ネットで見ると「ベビーカー持ち込み可能」
なるほど。
いざ行ってみると、店があるのは地下。
自由が丘の商業ビルは小さなものが多く、
エレベーターのない場所も多い。
さて、どうしたものかと思っていると、
店頭の黒板に、
「ベビーカーの方はご連絡下さい」
電話をすると、すぐにベビーカーを運ぶのを手伝いに来てくれた。
(お前が運べばいいじゃないか!と思うかもしれませんが、
僕は友人の手荷物を運ぶので両手がふさがっていたのです)
案内されたのは、広いソファ席。
これならば、赤ちゃんが眠くなったら隣で寝かせることもできる。
見れば、乳幼児を連れた客が何組もいる。
もちろん、それ以外のカップルや女の子どうしの客も多数。
高齢者のグループもいた。
でも、店が広くて、ほどよく賑やかなので、
赤ちゃんが少し泣いたぐらいじゃ、店の空気を乱すこともない。
なんとも平和な光景だ。
友人が頼んだのはランチのプレート。
今日のメインは「豚ロースのソテー~粒マスタードクリームソース」
すると、テーブルに料理を運んできた女性店員が友人の様子を見て、
「よろしければお切りしましょうか」
確かに、その肉料理はナイフで切り分けながら食べねばならず、
子どもを抱きながら食べるのは極めて困難、というか、まず無理だ。
この心遣いに友人は感激し、
僕もなんだかとてもいい気分になり、
とても楽しい週末の午後となった。