仕事がらみで、いろいろな国の都市に関する資料を見る。
そこにしばしば登場するのが「旧市街」という言葉だ。
これが意味するものはなんなのだろうか。
古い街はそのまま残し、
それとは別の場所に新しい街を築いたということなのだろう。
「世界遺産」のリストを見ると、
旧市街が「世界遺産」となっていることはよくある。
それはさておき。
日本に「旧市街」というものはない。
僕が知るかぎりでは。
古い街を残し、
別場所に新しい街を作る、
そういうことがなかったのだろう。
それが国土の面積によるものなのか、
木造建築という建設様式によるものなのか、
それはわからないが。
「旧市街」という響きに、どうにも惹かれるのだ。