夏の夕暮れの酒

2021年07月10日 23時10分27秒 | 経堂通信
まだ日のある時間からビールを飲む。
夏の夕暮れの贅沢で幸福なひと時だ。

ところが最近、そういう機会が増えた。

都内の飲食店はアルコールの提供が、
原則19時までになったからだ。

だから外で飲もうと思ったら、
18時ぐらいまでには店に入ることになる。
この時期、18時はまだまだ明るい。

別に僕もそんなに早い時間から飲みたくなるわけではない。
なにより、まだ腹が空いていない。

それでもなるべく飲みに行くのは、
近所のつぶれては困る店を応援するためだ。

しかしそんな微々たる応援ができたのも、
わずか3週間だ。
東京はまた来週からアルコールの提供が禁止となる。
しかも一ヶ月以上も。

ということで、今日も馴染みに酒場に行った。
開店は17時だから、ハシゴする時間の余裕はない。
だから一軒だけ。

19時過ぎに店を出ると、まだ空は明るかった。
こんな時間に酒を飲めるのは、幸せなひと時なはずなのに、
酔いよりももやもやとした思いの方が強かった。

 
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