自宅のインターフォンが鳴った。

僕の部屋から玄関先が見えるのだが、
建設現場で働いているような格好の若い男性がいた。

なんだろうと思って外に出てみると、

「上、はずれてる。雨漏りしちゃうよ」

と屋根を指差しながら、
タメ口でそう言うと、
足早に立ち去り、すぐ近くの角を曲がって姿を消した。

通りから見える範囲で屋根に異常はない。
近くに高い建物はないので、屋根の上を観ることはできない。

「これが修繕サギか」

部屋に戻って調べたら、
世田谷区内で同様の手口が横行しているようだ。

屋根が破損していることを、
あくまで親切な人として教えて、
そこから仲間の修繕業者につなぐ方法はいろいろあるようだが、
基本は高齢者狙い、
昨日の場合、出てきた僕が高齢者ではなかったので、
怪しまれる前に逃げた、というところだろう。

みなさま、お気をつけ下さい。