理容と美容

2013年01月10日 23時43分02秒 | アイデアのかけら

美容室で髪を切るとしばしば思うのは、
顔を剃ってほしいということだ。

顔を剃ってもらう。
あれは気持ちいい。

外で顔を剃ってもらわなくなってから、
もう何年経つだろうか。

僕が理容室ではなく美容室に行くようになったせいだ。

美容室はカミソリが使えない。
今もそうかと行きつけに美容室で尋ねたら、
「そうだ」と言われた。

行きつけの近所の美容室は、
客の半分が男性だという。
ならば、顔を剃るサービスを加えたら歓迎されるのではと思い、

「理容師の免許を持っている店員を雇ったら」

と言ってみたら、
それでもダメだと言われた。
なんでも、保健所に美容室としての許可をとっている以上、
たとえ理容師の資格を持つ者でもカミソリは使えないという。

しかし中には、
美容室と理容室、
両方の許可を持っている店もあるそうだ。
素晴らしい!
でも、そういう店は、理容室と美容室、別の入り口にしないとダメだという。
中は同じ空間でOKだというのに。

こういう釈然としないルールは、
どこかに既得権益が存在すると思っている。

誰だ、得しているの?

ちなみに美容室が年々増加する一方で、
理容室の数はどんどん減っているという。
そして、理容室と美容室、
どちらの営業許可をとるにしても、
審査基準は費用にさほど差がないという。

この妙な免許制度で、
損しないように我が身を守っているのは、いったい誰だ。
 
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