通常、バラエティの台本だと、
小道具の指示を書いたとしても、
どんな小道具を選ぶかはディレクターの演出の範囲であると思っている。
しかし、これがコントになると、
普段にはない気遣いをされる。
コントの中では、
小道具が重要な役割を果たすことが多く、
そこに書き手の意図が込められていることもあるからだ。
この前、久々に書いたコントのト書きに、
「大きなバナナ」
と書いた。
僕としては、大ぶりで美味しそうなバナナという程度の意味合いだったが、
すぐさま制作から問い合わせの電話があった。
「この大きなバナナというのは、
作りもので特別に大きなものを用意した方がいいんでしょうか」
この問い合わせを聞いたとき、
このスタッフとなら、いいコントが作れそうだと思ったのだ。