よく当たると評判の占い師に見てもらった、
という知人の話しを聞くと、
たいてい「本当に○○と言われた」と、
当たった部分についてのみ語られる。
でも、100%当たるってことはないだろう。
占い師が指摘したいくつかの項目の中で、
はずれたものもあるはずだ。
しかしながら、それは記憶されず、
当たった部分だけが記憶されているのではないか。
僕は占いや占い師を否定しているわけじゃない。
占いというのは、カウンセリングの一種だと思っている。
未来が視えるといった特別な力に関しては否定的だが、
相手の表情や声の様子から、
なにかを察する力は優れている、
そしてそこから相手のかける言葉を導き出す力が優れている、
それが優秀な占い師なのではないか、と思っている。
そんな観察眼や洞察力は僕にはないから、
それだって僕からすれば立派な“超”能力だ。
話を戻すが、
とにかく当たった話だけではなく、
外れた話も聞いてみたい。
それを聞いて、
占いというものに考えを巡らせてみたい。
まあ、よく当たる占い師は、
外れた時にそれをうまく濁す話術にも長けているのだろうけれど。